プロダクトデザインと社会の関係

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  「プロダクトデザインと社会の関係」 上田壮一 × 大杉信雄

上記トークセッションに参加しに久々に銀座のアップルストアへ。

AssistOn店主の大杉さんとThink the Earthを立ち上げた上田さん。
かたやセレクトショップの店主、かたやNPOのプロデューサー。
お二人ともデザイナーではありませんが、そこがなんか目新しかった。
デザインはデザイナーだけが考えるものではない、ってことですね。

お二人の縁はThink the Earthプロジェクトの代表的プロダクツである
Think the Earth Watchだとか。
地球儀を腕時計に埋め込み、人目で世界各地の時刻が把握できる。
同時に宇宙から地球を眺める宇宙飛行士のように、
地球を眺めることができる。

地球をマクロ的に眺めることで人は地球に対して優しくなれる。
そんな想いをこめて創られた時計だそうです。
なんともステキ。

大杉さんはデザインを「線」で捉える云々を熱く語っていましたが、
深澤直人さんのデザインを「輪郭」で捉えてるのと少し似ているな、
と思いました。
そしてセレクトショップの店主らしく数々の面白グッズを紹介。

上田さん。
この人スゴイな、と直感的に思った。
なんか人を惹きつける声色。
大杉さん、スタッフ、参加者とすべての人に対する気配りの様子。
そしてトークの内容。
なんか、どれも素晴らしかった。

デザインは元来の、

  ・機能的価値(使いやすさ、操作性のよさ、視認性のよさなど)
  ・経済的価値(安価である、など)

に加えて、

  ・情緒的価値(カッコよさ、安心感など)

が現在ではよりシビアに求められています。
上田さんはこれに加えてさらに

  ・社会的価値

がこれからのデザインには必要になってきている、と。

ああ、まったくその通りだなあ、と。

僕たちのいる社会をより良くするために。
僕たちの住む世界(=地球)をより良くするために。
僕たちの未来をより良いものにするために。

そのためにデザインできること。
これからはそれを考えていかねばならない。