空気の港 ~テクノロジー×空気で感じる新しい世界~

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文化の日。
昨日の曇天とうって変わっての快晴。

お出かけ日和、ということで出かけてきました。
空が撮りたくて羽田空港に行きました。

ちょうどDPAプロジェクトの「空気の港」も最終日だし。


空港という場所が好き。
空間を強く意識できる場所だから。
冒険への出発点だから。

飛行機に乗れる、というのはパワーエリートなんだなって今さら思う。
当たり前のように飛行機に乗っていた頃、そんなことは意識もしなかった。
そして必要以上に飛行機に乗ろうともしなかった。

そして世界を知って、世界を歩きたいと思う今、僕は飛行機に乗ることができない。
ちょっと皮肉で、ちょっとせつない。

乗り継ぎが良いとドアツードアで1時間かからずに行けちゃう近さ。
だけど今の自分にはやはり遠い場所。


以前課題で成田空港を散策したけれど、
成田に比べると、確かにスケール感は小さくなってしまうけど、
立体としての空間の存在感は羽田のほうが強く感じた。

たぶん狭い敷地を有効活用しなければならないので、
高さ方向への空間利用を積極的に取り入れているからだろうか。
成田は横方向への広がりは感じるけど、
羽田は縦方向への広がりを感じる。
そして人は縦方向への広がりにより空間の存在感を強く感じるのかな。

だから人はタワーを創るのだろうか。


まずはターミナル1。

エレベーターホール。
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吹き抜けが空間の広がりを感じさせる。


北ウイング。
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両ウイングに挟まれた中央のマーケットプレイス。
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ここの吹き抜けもイイ。


到着ロビーの出会いの広場(北)
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出発ロビーは天井が高く、到着ロビーは天井が低い。
冒険への開放感と、現実への帰還の象徴か。


食事エリアの天井。
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魚の骨のような、有機感がイイ。


続いて新設のターミナル2。
ここをじっくり歩くのははじめて。

ターミナル1が直線的なのに対して、こちらは曲線的でより有機的。
トップライトの多用により、昼間はほとんど照明が要らないくらい明るい。
エコといえばエコ。


出発ロビー。
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食事エリアの円柱ドーム。
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これ、千住博氏の作品だったんですね。

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これも千住博氏の作品だそうです。


両ターミナル屋上の展望デッキ。

管制塔。
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ターミナル1はA滑走路、おもにJAL。
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ターミーナル2はC滑走路、おもにANA。
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両ターミナルに挟まれる形で湾岸道路のアーチ橋が貫通。
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DPAプロジェクト展示作品。

01 空気のひろば(第2ターミナル、B1F 若い芽のひろば)
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DPAプロジェクトの基点なのかな。


02 呼吸する空港(第2ターミナル、B1F 若い芽のひろば)
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ターミナル内のCO2濃度をマッピングしてるみたいです。


03 呼吸するスクリーン(第2ターミナル、B1F 若い芽のひろば)
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36本の白いヒモを回転させてできるスクリーンに映像が投影される。
回転軸の長さが定期的に変化することでスクリーンが呼吸しているように見える。


06 空気の人(第1ターミナル2F/第2ターミナル2F)
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表参道spiralでのSENSEWAREでも展示されていた、浮遊する透明な人形。


06 大きな空気の人(第2ターミナル2F)
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巨大な空気の人。


08 1と2の消息(第1・第2ターミナル連絡通路)
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音のインスタレーション。
ほかにもう一つ、音のインスタレーションがあったのですが、
あまり興味をそそられなかった。

どうも自分は音に鈍感なようである。
というより、音を敵視しているのか。


09 自分と分針(第1ターミナルB1F)
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人がいるときだけ針が現れる。
その針は時計の近くにいる人の姿。

...これもあまりそそられなかったかなあ。


13 地上の星座、14 星に座る椅子(第1ターミナル2F南ウイング)
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13はPASMOをカードリーダにかざすと、移動履歴に応じた星座が天井に表示、
14はベンチ下に内蔵されたセンサーにより、人のふるまいが天井の星座に反映。
そして飛行機の離陸時間になると...


12 出発の星座(第1ターミナル2F南ウイング)
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星の飛行機が飛び立ちます。

正直13、14の自分の行為との連動性はいまいち分かりにくい。
星の飛行機を待つのが楽しかったかな。


15 アーキ・マキナ(第1ターミナル2F南ウイング)
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音に反応してテンセグリティ構造体が動く、というもの。
しかし休日の混雑にもかかわらず、空港という場所は広い空間のせいか、
意外と音がない。

わざわざ「パンッ」と手をたたかなければ反応しない様子がかえって残念感をそそる。
もう少し感度を上げてもよかったんじゃないだろうか。


16 まばたきの葉(第1ターミナル2F マーケットプレイス)
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これもどこかの展示で見たことのある、紙吹雪を振らせる塔。

子供の玩具、と化してました。

正直僕の目にはゴミをまき散らしているようにしか見えず、
あまり好きにはなれなかった作品。


18 木陰のスクリーン(第1ターミナル2F北ウイング)
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まず第2ターミナルの若い芽のひろばに模型が展示してありました。
円形のソファの中央に白いプロペラが回っていて、それに映像が投影されるもの。


実物。
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座り心地のよい、ソファに寝そべって、上を見上げると...

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こんな絵が見える。

これはけっこう気持ちがよくてリラックスできるかも。


このプロジェクトの紹介動画。


昼頃着いて、夕陽も拝んで帰ろうかと思ってたのだけど、
思った以上に歩きまわって、疲れ果て、断念。

結局夕陽は品川で拝むことになりました。

...品川散策編へと続く。