MOT常設展

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taro_shinwa_left.jpg


MOTでは男鹿和雄展以外にも
岡本太郎の「明日の神話」の展示を観るのも目的だったのですが...

MOTの常設展に組み込まれているもので、
男鹿和雄展のチケットで観ることができました。

常設展では写真OKのエリアとNGのエリアがあります。

入ってすぐのエントランスは撮影OK。
temple2.jpg

天井からぶら下がっている奇妙な鳥居と、
奥のほうにチェアらしきものが見えます。

近づいてみると...
kuramata_chair.jpg

倉俣史朗のメタルチェアじゃないですか。
...といってもチェアの展示ではなく、
左右の筒が集音器のようになっていて、いろんな音が聞こえるよー
...というものらしい。
倉俣チェアに初めて座ったのですが、
メタルで硬質な割にはなかなかすわり心地が良い。

撮影NGゾーンは奈良美智、加藤美佳によるガールの絵。
奈良美智の絵は見慣れたものでしたが、
加藤美佳ははじめて。
すごくリアルで写真のような絵に惹きつけられました。

1階会場から3階会場へ上がる途中で、
あの天井からぶら下がっている作品のからくりが明らかに。
temple1.jpg

面を境に同じ鳥居が対称に取り付けられてます。
まるで水面に鳥居が反射しているように見えます。
上部から太陽光を当てることでその効果がさらに倍増されててキレイ。
ちなみにスゥ・ドーホーという人の作品です。


taro_shinwa_front.jpg

3階のメインはなんといっても岡本太郎の「明日の神話」。
撮影OKゾーンなのがウレシイ。

とにかくデカイ。そのデカさに圧倒される。
縦5.5m、横幅は30mもあり、携帯のカメラだと、
正面からだと壁いっぱいに下がっても全体を写すことができない。

記事一番上が左側から写したもの、そして下が右から写したもの。
taro_shinwa_right.jpg

裏側。
taro_shinwa_back.jpg

強化ガラスの上に作品が貼り付けられてます。

よーく見ると...
taro_shinwa_detail.jpg

修復の跡が見えます。
この作品はもともとメキシコのホテルに納品予定で
1968-69年頃に作られたものですが、
納品先の経営悪化に伴い、行方が分からなくなっていたものを
2003年に奇跡的に発見されるも長い間の放置のため損傷激しく、
2005年に細かく分割されて日本へ輸送、修復を開始、
2007年4月からMOTにて一般公開されたのでした。

いやはや、作品の大きさ並みにスケールのでかいストーリーです。

そのほか3階のゾーンで面白かったのは、
ヤノベケンジの作品かな。
鉄腕アトムを模倣したスーツをきたヤノベケンジが
岡本太郎の『太陽の塔』のっとり作戦に挑む。
まあ太陽の塔に登って塔のてっぺんの顔の目玉の部分に座る、
というものなんだけど、バカっぽくてオモロイ。
地上70mの目の部分に座るのはさぞかしスリルだろうね。


まあ、他の作品はともかく、『明日の神話』はオススメです。

芸術は爆発だ。
人生は爆発だ。
人生スケールのでかいことやんなきゃツマラナイ。