モネの絵が好き。
一見、どこかぼやけていて、焦点が合わなさそうなその絵は、
目を細めて眺めると、あたかも目の前の現実として存在しているかのような
リアルさをかもし出す。
モネは晩年は一連の睡蓮シリーズの絵を描くために、
フランスはジヴェルニーの自邸に睡蓮の庭を築いたことで有名です。
ジヴェルニーには今もそのモネの庭が観光地として整備されていて、
その庭の管理人に正式に認可された庭が高知にあります。
それが高知県北川村のモネの庭、マルモッタン。
「マルモッタン」はフランスの美術館の名前をいただいたとか。
ジヴェルニーへはいつか訪れたい、と思っているけれど、
やはり遠く、なかなか行くことはできない。
んじゃ、とりあえず行けるところから。
マルモッタンは「光の庭」「水の庭」「花の庭」の3ブロックで構成。
「光の庭」は高知の自然をそのまま生かしたようなゾーン。
「水の庭」は睡蓮の池を中心とした水生植物ゾーン。
「花の庭」はその名のとおり花の園。
やはりモネの庭らしいのは「水の庭」かな。
...というわけでまずは水の庭から。
入口では滝が迎えてくれる。
わくわくしながら小路を進む。
現れてくる緑の太鼓橋。
モネが描いた太鼓橋。
ショップにおいてあったものですが、たぶん複製か印刷だよね。
惜しむらくは、なぜかこの太鼓橋を正面に拝めるポイントがないこと。
もったいない。
しかし睡蓮の庭はやはりモネの雰囲気があふれる。
色とりどりの睡蓮。
この庭に咲いている睡蓮のほとんどが、本家ジヴェルニーの庭から株分けされたものだそうです。
モネが描いた睡蓮。
これもショップにあった(たぶん)複製画かプリント。
もともと熱帯性の植物らしく、
モネが創ったジヴェルニーの庭ではついに青い睡蓮が咲くことはなかったそうです。
そのジヴェルニーの庭から株分けされて、ここ南国土佐で見事に青い睡蓮が咲きました。
モネもさぞかし喜んでいることでしょう。
光の庭は、プレイゾーン。
遊び心があふれる。
花の庭入口にはショップやレストランが。
展望デッキで北川村名物ゆずのシャーベットで一休み。
実は遊子川もゆずが名産。
花の庭に移動して。
中心の噴水。
フラワーハウス。
本物の草花による絵画。
本家ジヴェルニーには行ったことがないので、
本家とは比べようがないのだけど、
個人的には広大な敷地の中でモネの雰囲気があるのは、水の庭だけのように感じました。
園内には随所にモネの絵が置かれていたけれど、
もう少しモネの絵と実際の光景との関連が結びつくような工夫が必要じゃないかな。
庭の中で絵画教室とか。
いつか本家ジヴェルニーにも訪れたいなあ...
【Information】オフィシャルサイト
開園時間:10:00〜16:00(最終入園時間15:30)
休園日:毎週火曜日、年末年始、メンテナンス時(詳細は公式ページでご確認ください)
入園料:大人(高校生以上)700円、小人(小中学生)300円
※12月・1月は入園無料