好きな彫刻シリーズ第五弾。
コンスタンティン・ブランクーシ『接吻』。
完全な抽象ではないけれど、これまで紹介した彫刻作品に比べると
かなりデフォルメされています。
幾何学は人間に近いものなんだ。
...この作品を見てふとそんなことを感じました。
いくつかバリエーションがあるみたいですね。
冒頭画像タイプの実物を去年12月に東京都美術館で開催されたフィラデルフィア美術館展で見ました。
やはり実物のほうがインパクトはあります。
直方体の形をほとんど崩すことなく愛を具現化しているところがステキ。
直方体という本来愛とは無縁のように思える幾何学図形を
邪魔者扱いせずに逆に愛を強めるものとして使っているところが
この作品の魅力なのでしょうか。
さて、次こそ抽象彫刻を...
と考えてみたところ、イサム・ノグチしか思い浮かばない~
イサムは若かりし頃、ブランクーシに師事していたんですよね。