『負ける建築』を読んで以来、隈研吾氏のファンです。
遊子川のとなり町、梼原町にはその隈建築が四つもあるなんて。
ああ、なんて羨ましい。
梼原町役場とまちの駅、雲の上ホテルと雲の上ギャラリー。
今回はそのうちの二つ、雲の上ホテルと雲の上ギャラリーをご紹介。
R197を梼原の中心地を通過して高知方面へちょっと進むと、
R197沿いに道の駅と並んでこの二つの建築が立っています。
まず雲の上ホテルが1994年に建てられ、
後から雲の上ギャラリーが2010年に増設されました。
後から増設されたギャラリーのほうに、隈建築独特のストライプが見られます。
最初からストライプにこだわってたわけではないんですね。
たゆみなく積み重ねられていくものは美しい。
これぞ、積層の美。
まずは雲の上ホテル。
その名のごとく、雲の上に浮かぶホテル。
雲に包まれる山間の町、梼原にふさわしいホテル。
雲をイメージして建物の色は白なのでしょう。
そして流線型の屋根は雲そのものか。
水に浮かぶホテルでもある。
そして増設されたギャラリー。
ギャラリーから温泉への渡り廊下。
まさに空中に突き出る岬。
暗い部分から明るい部分へのグラデーションが見事。
この渡り廊下がこの建築の一番のアクセントになっている気がします。
内からも外からも。
渡り廊下の先にある温泉。
プールもあります。
夜のライトアップがまた美しい。
ただ、光量が少ないため、どうしても接写になってしまうけど。
いやあ、いいなあ。
コツコツ同じことの積み重ねで大事がなされることの美しさを見事にイメージ化。
自分もこういうものを作りたいなあ。
【Information】オフィシャルサイト