長谷川町子美術館【鹿島建設|東京都世田谷区】

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同級生が新築住宅のオープンハウス見学に誘ってくれました。

自分の興味がもっぱら公共建築にあるので、
自分ではなかなか住宅見学なんてしないんだけど、
そうは言っても今後しばらくは仕事のえり好みなんてしてられないのも事実。

実際の現場をみることはどんな建築であれ、勉強になるのだから。
誘ってくれた同級生に感謝です。


さて、現場が桜新町ということで帰りに長谷川町子美術館に寄り道。

とくにサザエさんに興味がある、というわけでもないのですが。
個人美術館設計の課題に役立つものがあるかもしれないし。


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桜新町駅のすぐ近くのサザエさん通りを行くと...

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見えてくる赤レンガの建物。

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この細いスリット窓が内部でもアクセントになっています。

回り込んでファサード。

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...意外に立派な外観でびっくり。

この外観を見て、中も見たくなりました。
やはり建築は外観も大事。

外観だけでなく、内部空間もとても良かった。
壁から屋根へかけて一本の線のガラス窓がとってあって、
そこからトップライトによる採光。
そのガラス窓に収束するような屋根。
どことなく東京カテドラルの空間と似ている気がする。
設計・施工は鹿島建設で1985年開館。

館内は撮影禁止なのが残念です。

サザエさん関連のみの展示かと思いきや、
長谷川姉妹が収集した700点もの絵画コレクションを
一定期間ごとにテーマを設定し、入れ替え展示しているようです。

お姉さんが画家ということもあってか、絵の趣味が良い。
今回のテーマは「美しき女性たち」ということで魅力的な女性の絵がずらり。

一番のお気に入りは塩谷亮の「茜」。
そのほか山本雄三や森本草介の描く女性もキレイだった。

ほかにも女性画ではないけれど、
東山魁夷や加山又造などの著名な画家の絵もありました。

図録が欲しくなるほどのラインナップですが、
残念ながらリストのみ。


2Fの一角にさざえさんコーナーがあって、
さざえさんに関する資料が展示してました。

磯野家の家の模型が面白かった。
5K(4DK)と、平屋ながらもけっこう大きな家だったんだね。

中央モニタで初回ぶんの放送が流れてました。
今とはだいぶん違う画風もさることながら、
今からは想像できないシニカルさやコミカルさにびっくり。
波平にまるで威厳なし。
当時はマスオさん並に甲斐性がなかったんだね~

...期待以上の内容ですっかり満喫してしまった。


ちなみに美術館の隣にはサザエさん公園なるものがあります。

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桜新町にお寄りの際は一度訪ねてみてください~


【Information】オフィシャルサイト

アクセス:東急田園都市線 桜新町駅下車徒歩7分

開館時間:10:00〜17:30(入館は17:00まで)

休館日:月曜日(祝日の場合、その翌日)、展示替期間、年末年始
    (詳細はオフィシャルサイトで確認してください)

入館料:一般600円 大高生500円 中小生400円