愛媛県総合科学博物館【黒川紀章|愛媛県新居浜市】

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愛媛県新居浜市にある愛媛県総合科学博物館に行ってきました。
松山自動車道いよ西条インターチェンジから5分程度、自動車道そばの山中にあります。

メタボリズムの旗手の一人、故・黒川紀章設計により1994年(平成6年)にオープン。
巨大な幾何学図形のマッスの数々は圧倒的な存在感を感じさせる。
とくにエントランスエリアの巨大なガラスの円錐塔は、
ライトのグッゲンハイム美術館や、イサム・ノグチのモエレ沼のガラスのピラミッドなどとも共通する、
一種独特の哲学的な空間を構成している。

巨大な◯・△・□のマッス。
それは玩具の積み木のようでもある。
無機質で冷たい外観でありながら、
内部が子どもたちの笑顔で溢れているのは、
「つくるしあわせ」がそこにあるからではないだろうか。


施設マップ。
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エントランスは高さ38メートルの巨大なガラス円錐。
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このガラスの円錐はボリュームを縮小して国立新美術館のエントランスにも使われてますね。


自動ドアまで斜めという徹底ぶり。
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はめ込むの大変だったろうなあ...


圧巻の内部空間。
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展示棟の3階から4階へ登っていきながら展示を鑑賞した後、
エントランスロビーのスロープを下りてくる、という導線体験は、
ライトのグッゲンハイム美術館に通ずるものがある気がします。

ニューヨークのグッゲンハイム美術館はまず最上階にエレベーターで移動後、
スロープの壁面に展示された作品を鑑賞しながら下りてくるのが主導線になりますが。


床から天井部分をパノラマで撮ってみました。
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上の赤いリングは太陽、床の円形吹き抜けは月、といったところでしょうか...


生涯学習棟。
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裏側に回って...

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プラネタリウム。
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通常は周囲に水が張ってあるのですが、メンテナンス整備で水が抜かれてました。
直径30メートルという大きさはできた当初は世界一だったそうですが、
2010年に直径35メートルのプラネタリウムが名古屋市科学館にでき、
現在は世界二位だそうです。


このプラネタリウムへはエントランスの中央部から降りて地下通路で向かうようです。
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今回は時間の都合上プラネタリウムの中へは入らず。


プラネタリウムのそばに打ち捨てられた(?)宇宙船。

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展示棟は3階、4階の2フロアで展開。(2階は吹き抜け)

まずは3階の産業館と科学技術館。

フォーミュラカー。
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蒸気機関車。
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宇宙飛行士。
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DNA螺旋の巨大模型。
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科学技術館はどちらかといえば子どものためのアトラクション的な要素が強めでした。


続いて4階の自然館。

まずは宇宙コーナーから。

古代人の宇宙観。
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ガリレオ・ガリレイとアイザック・ニュートン。
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ハーシェルの望遠鏡。
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大恐竜時代コーナー。

最強恐竜・T-Rex。
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草食竜の雄、トリケラトプス。
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なんと動くんですね〜

ギャオス! #愛媛 #新居浜 #科博館 #恐竜

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コッコステウス。
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生きた化石・アンモナイト。
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鉱物コーナーの水晶。
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現代に生きる動物たち。

昭和期になって、ついに絶滅種となったニホンカワウソ。
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オオコノハズク。
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ノスリ。
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美術館へはよく足を運ぶのですが、科博にはなかなか行く機会がない。
在京時も上野の国立博物館や東京都美術館、国立西洋美術館へはよく行きましたが、
科博へはいまだに行けてません。
プラネタリウムとなるとなおさらで、小学生の頃に行ったきりでなんか懐かしかった。

直近では10年前にニューヨークのアメリカ自然史博物館を訪れた時の記憶が頭の中にあるので、
1日かけても回りきれない巨大空間と比べてしまうと小ぢんまりとした印象は否めませんが、
地方の博物館としてはとても素晴らしい空間だと思いました。

今度はプラネタリウムにも訪れたい。


【Information】オフィシャルサイト

アクセス:松山自動車道いよ西条インターチェンジより車で5分程度
     JR西条駅・JR新居浜駅よりバスで20分

開館時間:9:00〜17:30(入館は17:00まで)

休館日:月曜日(第1月曜日は開館、翌火曜日が休館)、年末年始 (12月26日~1月1日)

入館料:常設展示 大人510円、65歳以上260円、中学生以下無料
    プラネタリウム 大人510円、65歳以上260円、中学生以下260円