水戸芸術館の中庭には、ひときわ目立つ塔が立っています。
ここをはじめて訪れたのは、2006年、佐藤卓展を鑑賞するためだったのですが、
そのときは風が強くてこの塔に登ることができませんでした。
2年後の2008年、
松井龍哉フラワー・ロボティクス展に行ったときに念願かなってタワーに登ることができました。
さらに9年後の2017年、
藤森照信展を観に来たときに、夜のライトアップを拝むことができました。
というわけで、本記事では、水戸芸術館のタワーをメインに紹介します~
まずは外観をいろんな角度で眺めてみる。
2008年には輪っかの中に星があったのですが...
2017年にはなくなってました。
なんでだろ。
夜のライトアップ。
さて、中に入って。
正四面体(三角錐)を28個積み上げて構成されるタワー。
磯崎新設計。
三角形がキレイに螺旋を描いて上に伸びていく様が美しい。
入口では記念ポストカードがもらえます。
種類は三種類あって好きなのが選べます。
タワー内部はエレベーターシャフトを中心に周囲を螺旋階段が取り巻いてますが、
非常用で通常はエレベーターで上まで登るようです。
エレベーターでゆっくり上に昇っていくと...
狭い展望室に到着。
小さい丸窓ながらも見えてくる絶景。
冬の晴れた日には富士山も見えるらしいのですが今日は見えませんでした。
下を見下ろすして見える水戸芸術館。
ちなみに水戸芸術館は○△□の3つの幾何学図形をモチーフにしています。
ひとしきり展望を楽しんだ後、地上に降りてきて、
このタワーの建設過程を紹介するビデオを30分ほど鑑賞。
このような多数の幾何学図形の集合体では誤差を極力なくしてゆくことが
大切で、巨大なパーツを高精度で組み上げていく大変さが伺えました。
1つは単純に三角錐を積み上げていくタイプのもの、
もう1つは紙を折るだけで中身を空洞にして貯金箱として使うタイプのものです。
まずは三角錐積み上げ型。
まずパーツを切り出し(上画像左側)、各パーツを組み立てます(上画像右側)。
2時間ほどかかって完成。
デフォルトのままだと土台設計が悪いのか自立できず倒れてしまうので、
土台の傾きを水平に修正するための底上げする紙を貼り付けてなんとか自立。
続いて貯金箱タイプの組み立て。
こちらはのりを使わず折るだけで組み立てられます。
何度も解体、組立を繰り返すことが意図されているのですが、
実際に組み立ててみると作りにくく、解体しにくい。
しかも組み立てたときの接合面の見栄えが悪い。
何度も作り直す気も失せたので接合面をのりでくっつけちゃいました。
貯金箱として使う気もないので最上部の蓋も固定。
見栄え最優先にしちゃいました。
中が空洞となっているので覗いてみると万華鏡を覗いてるみたいでキレイ。
携帯のカメラなのであんまりキレイに撮れなかったけど。
この1年大学でデザイン実習をやってみて、
幾何学図形の組み合わせによる美しさの表現に興味があるんだなと感じました。
それでこのタワーにも惹かれるものがあったのではないかな。
こういうものをたくさん見て、実際にペーパークラフトなどでたくさん実験して、
自分の引き出しを増やせていければいいなと思います。
【information】オフィシャルサイト
アクセス:JR水戸駅よりバスで10分、「泉町1丁目」下車徒歩2分
JR水戸駅より徒歩20分程度
開館時間:平日9:30〜18:00 土日祝日9:30〜19:00
※強風など悪天候時は営業を中止することがあります。
塔入場料:大人200円、小中学生100円