プータロー旅行第二弾にて金沢へ。
そして念願の21世紀美術館へ。
大きな円筒状という奇抜なデザインのこの建物、
本とかだと上空からの空撮でその丸さが際立つのですが、
大きすぎて地上から眺める分にはその円形ぶりが分からない。
建物の中も細かくセパレートされてるのでやはり円形ぶりが分からない。
それでも各展示室とも贅沢すぎるほどのスペースがふんだんに
使われているのでいかにこの建物が大きいかが窺えます。
今回実施されていた展示は主に以下の4つ。
人工心臓、車椅子、イス、メガネ、包丁、ロボット、オーディオ機器、
時計、LCDモニタ...
そのデザインは実に多岐にわたっています。
一部設計図面なども展示されており、それを見てると
デザイナーというよりは、精密なメカニカル・エンジニアの印象を受けます。
この人の頭の中はさぞかし高性能で精密なコンピュータが
内蔵されているんだろうなあ...
感覚でデザインするというよりは、計算でデザインをする人だなあ、
と個人的には感じました。
この美術館が所蔵するコレクションの展示会。
奇妙なオブジェがたくさん集まっていましたが正直心に響くというか、
印象に残ったものはあまりなかったな...
あ、「レアンドロのプール」は面白かったな。
すごく浅い深さのプールの下に人間が入れる空間があって、
プールを上から眺めると、あたかも水中をその人間が動き回っているように
見えるという、とても奇妙なもの。
ちょっとふくれっ面した感じの表情が独特な奈良美智の世界を
巨大な犬のぬいぐるみ部屋と小さな家のある部屋と2つの部屋で再現。
やや子供向け、な感じがしました。
4.Gマーク50周年、時代を創ったデザイナーと100のデザインの物語-展
全国的に展開しているGマーク50周年記念展示。
内容的にはGDP2006で展示しているものとだいたい同じで、
復習、という感じで見てきました。
それにしても平日だというのに、小学生から中高生まで
やたら学生が多くてすごく騒々しかった。
静かにのんびりと鑑賞、というわけにもいかず、
2時間くらいで見終えたときにはぐったり。
若い頃からいろんなものを目にするのは教育上確かに必要だけど、
やはりこういうものは静かにのんびり鑑賞したいもの。
ゆっくり鑑賞するためにわざわざ平日を選んで来館する人も
いるわけですから学生や子供はStudent Timeとかキッズデーなど
設けるなどしてそれなりの配慮をしてほしいなあ、と思ったのでした。
そういう意味ではちょっとがっかりな訪問になりました。
どんなにいいものでも状況によってその感じ方は変わるものなんだなあ...
tadaoh
およそ1年後、2回目の訪問。
http://tadaoh.net/design/2008/09/21c-museum.html
今回はたくさん写真撮りました~