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2011年8月26日

カーブする木造切妻屋根が美しい・牧野富太郎記念館【内藤廣】

建築デザイン

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高知が生んだ日本の植物分類学の父、牧野富太郎氏の業績を称えて
1958年に開園した牧野植物園

その園内に建つ、牧野富太郎記念館。
内藤廣設計で1999年に建てられました。


建築家 内藤廣氏設計のこの牧野富太郎記念館は、サスティナビリティー(持続性)という考え方がひとつのテーマになっています。自然と人間が共生している仕組みを壊さず持続させていくための工夫が構造や設備などに生かされています。最新のコンピューター解析技術と土佐の伝統技術との共同作業でつくられたこの建物は、景観に配慮した環境保全型建築の方向性を示す優れた建築物として全国的な評価を受け、第13回村野藤吾賞をはじめ数々の賞を受賞しました。
木の温もりを生かし入園者を優しく包み込み、自らを「草木の精」と呼んだ牧野富太郎にふさわしい空間をつくりだしています。(牧野植物園オフィシャルサイトより)


本館と展示館の二棟構成で、
その特徴は、中央の庭園を馬蹄形に取り囲んだカーブする切妻屋根の建物。
そしてその曲面で構成された二つの建物を直線で構成された通路で結んでいます。


内藤建築独特の木の架構。
直線要素の反復で全体として曲面を構成する有機要素が魅力的。
さらにその骨組を自然材の木で構成することでさらにその有機性が増す。

その木の架構を暖色系の照明でライトアップすると、
温かみが生まれ、空間は生命力に溢れるものとなる。
反復された木材はあたかも骨で、
その骨にくるまれる空間はあたかも母胎にいるかのような心地良さ。
(母胎にいた頃の記憶は皆無ですが...)


人間に最適な空間は単一的な箱によってもたらされるものではない。
もっと複雑で有機的なものではないだろうか。



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エントランス付近。

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中央の庭を馬蹄形に取り囲む。


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その内部空間は「胎内」。

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ちょっと残念なのは、このせっかくの空間を仕切り過ぎてることかなあ。
まあ、空間の機能上やむを得ないんだろうけど。


力が集中して...るように見える端部。

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屋根と柱の堺があいまいな有機性。


有機的な二つの建物を結ぶ直線的な通路。

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...絶妙なアクセントですね。


丸い池と四角な池。

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...これまた絶妙なアクセント。


植物園のある五台山の模型。


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自然と建築が自然に融け合う。

...良い植物園だなあ。


この植物園の隣にまたステキな建物があったんだな。
いやあ、今回は大収穫。


【Information】オフィシャルサイト

アクセス:JR高知駅から車で約20分

開園時間:9:00~17:00

休園日:年末年始(12/27~1/1)

入園料:一般720円 高校生以下無料
    ※植物園の入場料です。


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