遊子川地区の地域活性化プロジェクト「遊子川もりあげ隊」では、
環境美化・整備、経済活性、防犯防災の充実、活動の周知など、
さまざまな地域活性化対策を計画しています。
その一つに特産品開発で地域を経済的に潤す、というものがあります。
いわゆる地域資源の開発、開拓です。
農産物はもちろん、地域で自然発生している山菜や果実などを収穫し、
販売ルートを開拓していかなければならないわけですが...
その販売物の候補の一つであるアケビを住民の方が公民館に持ってきてくれました。
野生のアケビ、というものをはじめてじっくり見ました。
正直自分の中では、アケビとザクロとイチジクがごっちゃになっている。
見た目は紫のバナナみたいです。
熟れてくると真ん中がぱっくり割れて、中の実が現れます。
中の実は真っ白です。
ひとつ食べてみたのですが...
...味が薄い。
舌触りは濃厚なのに、味がほのかな甘さ。
そのギャップがかなり新鮮で、違和感を感じます。
外皮に比べて中の実は小さい上に、びっしりの種で、
実の部分がけっこう少ない。
これって珍味なのだろうか。
住民の方によれば、実だけでなく、皮も食用になるとか。
苦味があるらしく、和え物にして食べるのだとか。
...ゴーヤが苦手な僕にはちょっと無理かも。
体調がよければ実際に生えている場所まで取材に行きたかったのですが、
東京風邪がなかなか治らないため、残念ながら断念。
先日、地域おこし協力隊研修会に参加してみて、
あらためて自分は恵まれた環境にいるのだな、ということを実感しました。
中には自分がやりたいことがよく分からず、
また、分かっていても地域住民に理解されなかったり、
助けてくれる仲間もいなくて、孤独な境遇の隊員も少なくないとか。
そんな中、自分の場合は、
まず、自分自身がなにをやりたいか、という目標が明確になっている。
そして、その目標を地域の中のキーマンが理解してくれている。
さらには、地域の中に地域活性化組織があって、
自分の目標を受け入れてくれている(たぶん)。
もちろん、文化を新たに創る、ということは並大抵のことではなく、
あらゆる面でリソースの少ない地域でそれを行うことの壁の高さはある。
3年後に目標が達成できる見込みは今の時点では不明瞭だし、
むしろ失敗する可能性も十分にあるといえる。
しかしそれでも前向きに取り組んでいこう、という気持ちにさせてくれる
今の環境に自分がいれることを幸せに思う。
焦らず慌てず、自分ができることから。
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