竜泉の奥、雨包山の入り口に「桂木」という桂の巨木があります。
辰ノ口の案内板にあるこの「桂木」を見て、
山口からツーリングに来られていた「桂木」さんが公民館に問い合わせに来られました。
自分と同じ名字のこの巨木を訪ねてみたい、と。
そのときは地元住民である公民館主事さんが不在で、
桂木の具体的な様子やこの地域での云われなどが分からず、
後日連絡する、ということでお引き取りいただいたわけですが。
後日この桂木に主事さんと一緒に訪れたわけなのですが。
...はじめてくる人はまずたどり着けないね。
現地に案内らしきものもなく、
沢を歩いていくため長靴必須。
しかしまあ、桂木は神木と呼ぶにふさわしい、立派な樹でした。
雨包山登山道入り口からちょっと逸れた、こんもりとした森の中に桂木はあります。
いくつもの樹が絡まり合って巨大な幹を形成。
この構図を見てると、東山魁夷氏の「行く秋」を思い浮かべます。
[東山魁夷『行く秋』(1990年)]
桂木も秋はこんな感じになるのでしょうか。
昔は神木として祠が祀ってあったようです。
上を見上げると...
大きな自然の鳥居のようでもある。
苔生す巨岩。
森の中に点在する石垣が、かつてここに集落があった名残を偲ばせる。
ちょっとした冒険気分で出かけてみると面白いかも。
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