桂木

yusukawa_katsuragi_whole_s.jpg


竜泉の奥、雨包山の入り口に「桂木」という桂の巨木があります。

辰ノ口の案内板にあるこの「桂木」を見て、
山口からツーリングに来られていた「桂木」さんが公民館に問い合わせに来られました。
自分と同じ名字のこの巨木を訪ねてみたい、と。

そのときは地元住民である公民館主事さんが不在で、
桂木の具体的な様子やこの地域での云われなどが分からず、
後日連絡する、ということでお引き取りいただいたわけですが。


後日この桂木に主事さんと一緒に訪れたわけなのですが。

...はじめてくる人はまずたどり着けないね。

現地に案内らしきものもなく、
沢を歩いていくため長靴必須。

しかしまあ、桂木は神木と呼ぶにふさわしい、立派な樹でした。


雨包山登山道入り口からちょっと逸れた、こんもりとした森の中に桂木はあります。

yusukawa_katsuragi_forest_s.jpg


いくつもの樹が絡まり合って巨大な幹を形成。

yusukawa_katsuragi_bigtree_s.jpg

この構図を見てると、東山魁夷氏の「行く秋」を思い浮かべます。

ikuakis.jpg
[東山魁夷『行く秋』(1990年)]

桂木も秋はこんな感じになるのでしょうか。


昔は神木として祠が祀ってあったようです。

yusukawa_katsuragi_hokora_s.jpg


上を見上げると...

yusukawa_katsuragi_twintree_s.jpg

yusukawa_katsuragi_torii_s.jpg

大きな自然の鳥居のようでもある。


苔生す巨岩。

yusukawa_katsuragi_kokeishi_s.jpg


森の中に点在する石垣が、かつてここに集落があった名残を偲ばせる。

yusukawa_katsuragi_ishigaki_s.jpg


ちょっとした冒険気分で出かけてみると面白いかも。