今年のGWは10連休、とニュースではさかんに言ってますが。
やはり震災の影響もあって、海外に出て行く人も例年に比べれば少なく、
本当に10連休する人もそんなにはいなかったのではないでしょうか。
僕もほぼ暦どおりの三連休で、そのうち1日だけ、内子へ遊びに行ってきました。
東京にいる間は、愛媛にはとんと縁がなかったのですが、
いざ愛媛に行く、という話になると、出身が愛媛だとか、四国をよく旅行するとか、
四国に縁がある人が身近に意外とたくさんいたりします。
今回も、会社員時代の同期の奥さんの実家が内子で造り酒屋をやっている、
ということで遊びに行ってきたわけですが、こういう状況を目の当たりにしてると、
縁の奇妙さ、というものを感じずにはいられません。
内子までは遊子川からは車でおよそ1時間。
高速を使うこともなく、下道でいけます。
意外と近い。
友達によれば、今は古式ゆかしい家が連なる伝統的な町並みに観光客がにぎわうこの町も、
一時は廃れていた時期もあって、町の若い人たちを中心に現在の姿まで復興させたのだとか。
町おこしの成功例として、またとない参考モデルではないですか。
まずは友達のいる酒蔵へ。
僕自身は、ほとんどお酒を飲むことのなかった東京時代に比べ、
こちらでの飲酒量は断然増えたわけだけど、
全国的に見れば、飲酒量は年々減ってきていて、
酒蔵経営もなかなかたいへんだとのこと。
昨今の不況もあるのでしょうが、
「お酒を飲むことはカッコイイ」という意識も薄れ、
ドライな人間関係になってきている現代の都会の風潮も追い討ちをかけているのかもしれません。
お酒が飲めないとはいえ、
「ノミュニケーション」が今も昔も変わらぬ大切なコミュニケーションだということは分かります。
愛媛という新たな場所での出会いもまた縁ですし、
友人としてもできるだけ酒蔵復興のお手伝いをしたいと思いますが、
はたして僕に何ができるだろう。
とりあえず酒蔵の中をいろいろ案内してもらいました。
普段入ることのない場所だけにいろいろ勉強になりました。
玄関口にある大きな玉。
酒の熟成度合いを計るためのものだそうです。
ランチをいただいた「下芳賀」。
そばがおいしかった~
ランチの後、内子の町を散策。
内子町は元々は江戸時代、木蝋で財を成した町だとか。
蝋は櫨(はぜ)というウルシ科の植物の実から採れる脂だそうです。
この蝋を漂白して白蝋とし、ロウソクや石けんになるわけです。
木蝋産業は大正時代以降、石油製品の進出とともに衰退し、消滅、
現在では木蝋資料館でかつての栄華を見ることができるのみ。
[木蝋資料館にて]
白壁の美しい町でもあります。
中にはこんな職人芸的な民家も。
木蝋資料館そばのユニークな石像たち
歌舞伎劇場だってあります。
左官職人の鏝で描くという「鏝絵」。
民家の軒に飾ってあったジュースの缶を細工して作った風鈴のような風車?
大きな涅槃仏。
全体的に、職人技能のレベルの高さを感じさせる町でした。
やはり愛媛って文化レベルが高い気がします。
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