木は固い。
その固い木と対峙する柔らかい素材と合わせることで、
ソリッドでシャープでありながら、オーガニックでもある。
そういうモノが作りたいなあ、と素材探し。
城川町が木材の町ならば、おとなりの野村町は和紙・シルクの町。
まずは和紙を求めて和紙工房へおじゃました後、
シルク博物館へ。
かつては盛んだった養蚕農家も今ではもう数えるほど。
皇室に献上するほどの高品質のシルクを作りながらも、
安価に、安易にという方向へ向かったマスプロダクトの波に押し流されて、
古き良きものは消えゆこうとしている。
本当に大切なモノはなんなのか。
それを本気で考えなければ、この先も我々は次々と大切なものを失っていくだろう。
シルク博物館外観。
野村から宇和へ向かう道路沿いにあるので、
もう何度となくこの前を通りがかっているのだけど、
ここにきて、ようやく中に入ることに。
近くても遠い存在。
周囲を見回せばそのようなものがいくらでもある。
両端が展示室で中央がエントランスロビー・ミュージアムショップになってます。
ロビーでははた織り教室をやってました。
展示室1では企画展で世界の絣を展示。
展示室2は常設展。
シルクだけに繭型の楕円状ホールはなかなか良い空間。
皇室に献上したシルク。
相撲が盛んなこの地域では、化粧まわしにも絹が使われてたんですねえ。
様々な繭。
繭にも色々あるんですねえ。
シルク産業そのものはもちろん衰退してしまったけれど、
もっと良くないのは、このミュージアム自体もはや衰退しつつあること。
連休中日だというのに、ほぼガラ空き状態。
かろうじてはた織り教室で人が多少入っている程度。
せっかくの良い空間がもったいない。
売店では様々な絹製品が販売されてましたが、
さすがに無地のシルク布は売ってませんでした。
まあ、買えたとしてもさすがにシルクは高いだろうなあ。
でもシルクの照明、ってけっこういいと思うんだけどなあ。
どこかで無地のシルク布、安く買えないかなあ...
コメント