11月はもりあげ隊の会報作成など、事務仕事が入っちゃって、
なかなかユスモクに専念することができない...
...のですが、頭の中では常に作品作ってます!
これまで、スツール、ベンチ、テーブルと試作してきました。
それぞれ問題点はありますが、これから自分が目指す方向に向けて、
順調なスタートは切れているんじゃないかな...
と、自分では思っているのですが、
これからは周囲にもそれを認知してもらわなければなりません。
これまでは純粋な木材だけを使った作品だったので、
四作目は他の材料を組み合わせたコラボ作品にしてみようかな、と。
定番ですが、照明作品で木と和紙の組み合わせを考えてます。
おとなりの野村町で、泉貨紙という有名な和紙を作っている所があると聞き、
個人購入もできる、ということで行ってきました。
遊子川から車でおよそ30分。
最初は場所がよく分からなかったのですが、
田舎特有の親切心で無事たどり着く。
敷地の入口にある立て看板。
和紙制作は残念ながらお休みだったのですが、
あらかじめ連絡していたこともあってか、
ご主人らしき方が丁寧に対応してくれました。
ご主人の解説とWikipediaの解説がごっちゃになった僕なりの解釈をば。
泉貨紙(せんかし)は楮(こうぞ)を原料とする特殊な和紙で、
目の粗い紙と目の細かい紙二枚を合わせて作るため、とても粘り強くて丈夫。
楮を原料とするだけでは泉貨紙とは呼ばず、
二枚合わせて作ることが泉貨紙ならでは特徴だとか。
二枚合わせで作る場合は木枠の制約上あまり大きなサイズは作れないそうです。
この工房では泉貨紙だけではなく、通常の和紙など他の種類の和紙も作っているそうです。
現在は県内での大口需要はほとんどなく、
もっぱら県外、海外からの注文がほとんどだとか。
原料の楮は昔はこの周辺でたくさん取れていたそうですが、
現在は専門の業者から購入しているのだとか。
その丈夫さ故に障子紙のみならず、敷紙、賞状、色紙等、様々な用途に使われています。
個人購入される方も多く、全国から絵を描いた泉貨紙をご主人の元へ送ってきてくれるそうで、
そのコレクションを嬉しそうに見せてくれました。
照明用に使うことを伝えると、
棚の中からいくつかストックを出してきてくれました。
泉貨紙は確かに丈夫なのですが、
厚いぶん光をあまり透過しないのではないか、という心配と、
やはりサイズが大きくとれない、ということもあるので、
泉貨紙の他にいくつか薄めの紙もチョイス。
オマケもつけてくれて全部で8枚ほど買ったのですが、
500円という安さ。
和紙の相場はそんなに知らないけど、
全国的に有名な和紙がこんなに安くていいの?
原料の楮らしきものが倉庫に。
...乾燥中のなのかな。
ちなみのこの和紙を貼ろうとしているユスモク第4作目の骨格がこちら。
ちょっとうまく貼れるかなあ、という心配があるけれど、
貼れたらイイ感じになると思うんだ。
良いものを良い、と多くの人が感じてくれることはいいことだけれど、
やっぱりモノが作られている地域がその良さを認識することが、
一番大切ではないのでしょうか。
でなければその場所で作る意味がなくなってしまう。
やがてはその場所を離れることになってしまう。
地産地消ではなく「地産地解」。
今、地域に求められているのはそんな概念なのかもしれない。
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