遊子川というのは一つの小学校区であって、
地域内には小学校が一つあります。
一年生から六年生まで全校生徒数は11人。
小学校だけで学校行事をしていくにはなにかと心細い。
しかし遊子川では、地域を上げて学校行事を応援する機会がなにかと多い。
PTAはもちろん、奉仕作業による清掃活動、運動会、愛護班活動、
そして公民館による社会教育活動。
地域ぐるみで子どもを見守る社会っていいものです。
小学校ではそんな地域の日頃のサポートに感謝の気持ちを込めて
毎年遊子川小祭り、というイベントを開いて地域の人を招待します。
学校の先生、PTA、そして子どもたち自身が出店を開いて地域の人をもてなします。
遊子川もりあげ隊も出店して、このイベントを盛り上げます。
それぞれが互いを思いやり、感謝の気持ちを示す。
より良い社会規範がこういう活動によって培われていくのではないでしょうか。
去年はもりあげ隊ではたこ焼き屋「タコチャンホンポ」を出店しましたが、
今年はこれに加えて、現在トマトの特産品開発に取り組んでいるグループで、
トマトうどんを出店することになりました。
もりあげ隊といっても去年はほぼ行政職員だけでの出店でしたが、
今年は地元住民も加わり、住民の手による活動へと良いカタチへ波及が進んでいるようです。
昼からのイベントに備え、朝から下準備。
たこ焼きとトマトうどんの下ごしらえを慌ただしく行いました。
まずは冷凍トマトをすり下ろし、小麦粉に混ぜます。
これがけっこうな重労働なんだな...
茹で上がったトマトうどん。
麺の太さがバラバラなのがいかにも手作りらしい。
難しいんですよ、細く均等に切るのが。
会場である小学校体育館に移動してセッティング。
もりあげ隊のジャンパーを着て、もりあげ隊をアピール。
会場にも多くの地域の方が集まっていただきました。
子どもたちが自分たちの店を紹介。
できあがったトマトうどん。
見た目はともかく、味はなかなかイケル。
たこ焼き。
たこ焼きは家庭用のたこ焼き器によるものですが、
あまり料理に頓着がない自分としては苦手な部類で、
去年は会場内の取材、撮影がメインでしたが、
今年はたこ焼き作りにチャレンジしました。
おかげでこの作業に追われて、今回は各店舗を回ることができず。
写真も去年と比べて少なめになってしまいました。
しかしおかげでたこ焼き作りが多少分かるようになってきました。
...下ごしらえの仕方がまだ分かってませんが。
人間やればそれなりにできるものですね。
出店といっても金銭による売買活動を実際にするわけではなく、
あくまで「ごっこ」的なものですが、子どもたちにしてみれば、
店舗経営を擬似的に体験するある種の社会教育にもなっているのでしょうか。
店の主人気取りではりきってました。
子どもたちにとっても楽しいひとときだったことでしょう。
地域づくり、というととかく壮大なビジョンを描きがちですが、
それもまあ確かに大事なことですが、まずは目の前の足元を
しっかり眺めることが大事な気がします。
小さなことからコツコツと。
じっくりと時間をかけて。
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