遊子川の子どもたちと一緒に地域内をふるさと探訪に出かけました。
去年は平岩地区の白岩城に行きましたが、
今年は役場のジオパーク推進室の方にガイドをお願いして、
遊子川の地域内をジオ探検。
遊子川で一番高い雨包山から遊子川へへの玄関口・辰ノ口までを
横断しました。
西予市には黒瀬川構造帯という地質学的にとても貴重なポイントがあり、
その地質資源を活用した地域活性化運動がジオパーク構想で、
西予市は日本ジオパークを目指して頑張っているわけです。
ジオ(大地)ははたして地域づくりに関与するものがあるのか?
現代社会が経済基板に軸を置いていることを考えると、
いまいちピンと来ない気もしますが、
現代社会といえど、太古からの大地の上に成り立ち、
大地の上の自然環境を利用して存続していることを考えれば、
ジオはけっして地域づくりに無縁とはいえない。
自分が暮らす大地がどのようなルーツを持っているのか。
それは地域の魅力を認識する上で重要なことかもしれない。
ジオパークを学ぶほどにそれを強く感じる。
ジオパーク普及をアピールするスタッフウェアを
ジオパーク推進室で作ったそうです。
なんと!
僕がデザインしたロゴを使っていただきました!
まずは雨包山・樽の滝の地層を観察。
数日前に下見に来たときはキレイだった紅葉もすっかり終わりかけていました。
消えゆく紅葉。
...せつない。
下蔭地区の田んぼの中の巨岩を観察。
地層中の硬い部分だけが残ったものらしい。
泉川地区にある化石。
生活道路のすぐそばにあるんですね。
フズリナという単細胞動物の化石だそうです。
小さくてなかなか分かりづらいですが、
この動物にしてはけっこう大きい方で貴重なんだとか。
辰ノ口。
遊子川を流れる野井川は辰ノ口で別の大きな川に合流します。
河口近辺の石を観察。
石は川の水によって流される。
様々な石たち。
こんな石たちも、かつてはこんな巨岩だったのかも。
長い年月をかけて、岩は削られ、石になってゆく。
河川上にあるこの巨岩も、もっと昔はこのような山の上の岸壁だったのかもしれない。
遠い太古に想いを馳せることができる者だけが、
遠い未来に想いを馳せることができる。
しかし一方で目の前にある小さな花に魅力を見出すことで、
今という一瞬の魅力に気づくことができる。
過去だけでなく、未来だけでなく、そして今だけでなく。
流れる時間の総体として地域を眺めることが必要、ということでしょうか。
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