トマト勉強会

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遊子川もりあげ隊では、遊子川の特産品開発に取り組みます。

地域づくりにおける特産品開発はどのように位置づけられるのだろうか。
一言で言えば、開発した商品を売ることにより、地域を経済的に活性化すること。
では、お金が地域に入れば、地域は自動的に元気になるのだろうか?

社会の基盤を経済においている以上、お金は確かに重要です。
しかし、金を得ること以上に、どのようにして稼ぎ、稼いだお金をどのように使うのか、
さらに言えば、特産品を売ることで、どのように地域が活性化するのか、
どのように地域住民が地域に対して誇りを取り戻すのか。
これらの問いに対する明確なイメージを計画した上で、
商品を売って資金を獲得し、そのイメージを現実のカタチとして実現してはじめて、
特産品開発により地域が活性化できたと言えるのではないでしょうか。

ただ「売れる商品」を考えることが特産品づくりではない、と思います。
「地域が誇れる商品」を考えることが本当の特産品づくりではないでしょうか。
そのような商品ができれば、地域は自立的に商品を売ることを考える。
そこから本当の活性化がはじまる。

繰り返しますが、地域内へ潤沢な金を得る行為が地域活性化ではない。
地域が自立して活動するための資金を自力で得ようとする行為が地域活性化なのである。
行政の役割はそのための仕組みづくりをサポートすることではないでしょうか。


まずは遊子川の主要産物の一つであるトマトに着目し、トマト加工商品を研究します。
遊子川のトマト農家を中心とした人たちが立ち上がりました。

まずは現状把握のために、商品開発に興味のあるメンバーで久万高原町へ視察に行ってきました。


まず午前中は久万高原農業指導班へ。
良い商品作りには、まず良い原材料作りから、ってことですね。

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担当者の方の話に熱心に耳を傾けます。

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ネギの試験栽培。

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そしてトマト。

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鳥獣被害対策の実験も。

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そばの蕎麦畑は一面花。

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けっこう見た目もイイもんだなあ。


午後はトマトの加工をしている株式会社FFTさんへ。

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元々は林業の会社で、社長の奥さんのトマト愛からトマトの加工がはじまったとか。


「赤の元気」というトマトジュースが主力製品。

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トマト入りのスナック菓子も作ってます。

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担当責任者の方の話に熱心に耳を傾けます。

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木のトマト。

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規模的には遊子川でやろうとしているものに近く、
いろいろと参考になる点が多かったように思います。
参加者のみなさんも熱心に質問を投げかけていました。

加工所の整備にそれなりの投資と準備が必要となりますが、
結局一番必要なのは勇気と覚悟のような気がしました。
その勇気と覚悟を決めるためのコンセプトが必要。


トマトソフトクリームを求めてやすらぎの宿「でんこ」へ。

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フクロウが暖かく出迎えてくれます。

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しかし残念ながら品切れで、その代わりにトマトジェラート。

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これがけっこう美味い!
帰りしなにレシピを聞いてみたのですが、トマト以外は企業秘密で教えてもらえませんでしたw


やはりこういう視察に出かけると、メンバーの士気が高まります。
知識を学ぶ以上にこういう士気の高まりが大切なような気がします。

ゆっくり、少しずつだけど、前に向かっている。
すでに地域は活性化している。

...そう思えることが重要なのではないでしょうか。