JR四国・予讃線下灘駅。
僕は四国に来るまでまったく知りませんでしたが、
「日本一夕日がキレイな駅」だそうです。
何を根拠に「日本一キレイ」と言うのかは分かりませんが、
訪れてみると、そう言われればそうかもね、と納得してしまう。
普通の駅舎に、ありきたりのホームと屋根とベンチ。
取り立てて作為的に創意工夫を凝らしているようにも見えない。
ただ目の前に遮るものなく広大な海が広がっているだけ。
それだけで十分なのだ。
それだけで日本一と呼べる風景が作れる。
創意工夫とはとどのつまり、
余分なものを極限までそぎ落とす行為なのではないだろうか。
初日の出は拝めず、初日の入りも拝めず、
初日の入り+1を拝んできました。
「日本一夕日がキレイな駅」というイメージが定着しているだけあって、
正月二日目だというのに、駅にはけっこう人が集まっていました。
基本的に無人駅なので、ホームへの出入りは自由。
5,6組のカメラ小僧がそれぞれ思い思いのアングルでシャッターを切ってました。
やはり夕景が映える。
電柱が十字架で教会のようにも見える。
夢中でシャッターを切ってると、電車がやってきた。
1時間に1本くらい。
もちろん単線です。
カメラ小僧は基本的に車できてますが、
中には電車で乗ってきて、電車で帰っていく人たちもいました。
確認用ミラーにも夕日が映える。
もう少しキレイに掃除してたらもっとキレイに映るのに。
一刻一刻の変化を見せるホームの屋根。
ホームのそばの小物たちも風景に色を添える。
バラのようなキャベツ?
これはザクロ?イチジク?
...後日情報提供いただきまして、「バラのようなキャベツ」は「葉牡丹」という花、
下はザクロ、だそうです。
ホームから見える素晴らしい夕空。
陽が沈むまではそんなに寒くなかったのだけど、陽が落ちてからは一気に冷え込む。
ホームに外灯が灯り、夜の電車を見届けてから帰路につきました。
帰る道中、大洲のオズの湯で、芯から冷えこんだ身体を温める。
さて翌日、正月休み最終日は南へと。
コメント