血沸き肉踊る。
祭りとは人間のそんな衝動を発散する場ではないだろうか。
正直、お祭りは昔から苦手だった。
人ごみが苦手で、喧騒が苦手で、群を成す、というのがあんまり好きじゃなかった。
こんな人間がよく二十年近くも東京で過ごせたな、と思うわけですが。
都会は多様性の塊である。
いろんな生き方が自由に選択できる。
静かに生きようと思えば、それも可能なのである。
ただひとつ不可能なのは、大自然と共に生きること、ただそれだけ。
しかしその一つの「欠け」が、都会の大きな問題となっている。
中学生の頃からずっと武道をたしなんできた。
お祭りが苦手でも、「血沸き肉踊る」衝動はよく分かる。
僕にもある。
若い頃は身体を極限まで酷使することでその衝動を発散してきた。
獣としての本能と、人間としての理性のせめぎ合い。
二者のあくなき闘争がストレスとなり、外へ発散させたい、という衝動になる。
その衝動を正しく外に発散させること。
お祭りもその方法の一つだと思えれば、なかなか悪くない。
血沸き肉踊る。
日曜日は遊子谷の秋祭り。
七つの鹿が踊り舞う。
正午。
祭りのはじまり。
天満神社にて、神事がはじまる。
同時にはじまる踊りの準備。
準備をする鹿の踊り手。
出番を待つ牛鬼。
出番を待つ鹿たち。
赤傘がまぶしい。
出発前に願かけ。
獅子駒。
地元の小学生が入ってます。
神輿の出陣。
車に乗って公民館前まで。
踊りながら公民館へ移動。
「浦安の舞」を舞う巫女二人。
踊る鹿。
一匹のメスを巡って争う二匹の男鹿。
見守る鹿。
男鹿の争いを見守る鹿。
猿も舞う。
近隣住居を巡回。
出番を終えた鹿たち。
けっして激しい舞ではないけれど、どこか心揺らすものがある。
人口の現象により祭りの維持も大変みたいだけど、
伝えていくべき地域の魅力ではないでしょうか。
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