遊子谷の楽念仏を今年も見に行ってきました。
一年という月日が経過したぶん、地域への浸透度も深まり、
楽念仏の風景をポスターやカレンダーにしたこともあって、
「今年も写真撮りに来いや」と言ってくれたりして、
去年に比べてだいぶ行きやすい雰囲気になってました。
そのせいか、去年は50枚ほどしか撮らなかった写真が、
今年はそのおよそ3倍の140枚も撮ってました。
もっとも去年は同時にビデオ撮りもしてた、というのもありますが。
今年も一応ビデオは持っていったのですが、やはり同時は無理だな、
ということで早々に諦め、写真撮りに集中することに。
ビデオは来年撮ることにしよう。
人と馴染んだぶん、今年は人をたくさん撮れた気がします。
この記録が、この行事の良さを伝えるものとして、
これからもこの行事が続いていくための一助になりますように。
楽念仏は大太鼓と小太鼓二つの打楽器を使って独特のリズムを刻みながら念仏を唱えながら、
緩やかな踊りを舞って先祖の霊を供養するもの。
大太鼓。
小太鼓。
念仏前の慰霊祭の間、出番を待つ。
いよいよスタート。
一列になって歩きながらお堂から本殿の前まで移動。
一旦円陣を組んで...
また一列に並ぶ。
大太鼓を打つ人は小太鼓を率いる一名と、定位置にて叩く人三名。
ぱっと見は地味ですが、どこか独特の魅力がある。
そして念仏奏者も自分が念仏を唱えることに誇りを持っている。
ただ、次代を担う若者たちにそれが伝わっているか、というと疑問。
地元に仕事はなく、やむなく都会に出なければならない現実。
一度出たらなかなか戻ってこれない厳しい現実。
そうして伝統は継承されなくなっていく、という危機。
今すぐどうこうできる問題ではないけれど、
古くからの魅力を伝えることを諦めず、伝え続ける。
その原動力の一助になると信じて。
伝え続ければ、いつか必ず届く。
コメント