トマト加工班視察

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遊子川のトマト加工班で宇和町の新城生産組合と宇和島の企業組合津島あぐり工房の
二箇所の視察に行ってきました。

メインの目的は新城生産組合にある大型乾燥機の見学だったのですが、
フタを開けてみれば、起業者自身による起業の心得を学べた刺激的なものでした。

起業というと、とかくその方法にばかり目が行きがちなのですが、
結局のところは「なにがやりたいか」「なんのためにやるのか」といった明確な目標と、
その目標に向かって突き進むための「勢い」が絶対的に必要、ということを
参加者一同感じたと思います。

強い想いがあれば、その想いを達成するためのパワーは自然に生まれるもので、
方法とか技術といったものは必要に応じて身についてくるものである。
よしんば自分自身がそういったものを手にしてないとしても、
強い想いは強い発信力を伴うことで自然と第三者の助けを引き寄せるものである。

...二人の起業家の話を聞いていて、つくづくそのことを感じました。


午前中は宇和町の新城生産組合へ訪問。
ここは「豆道楽」というブランドで、主に豆腐商品を生産しています。
原材料となる大豆の生産から商品のパッケージ化、販売まで一貫して行なっており、
まさに六次産業化のパイオニア的存在です。

遊子川と違い、広大な平地。

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空が広い。


まずは豆腐の生産現場を見学。

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豆腐が豆からできていることはなんとなく知っていたけれど、
都会に長く住んでいると、豆腐は最初から豆腐、という感覚が染み付いていて、
なかなか大豆と豆腐が結びつかない。
大豆をすりつぶし、その絞り汁が豆腐となり、絞りカスがおからになる、
ということをあらためて感覚することができた気がします。


続いて代表の渡邊さんよりいろいろお話を聞かせていただきました。

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やはりこういう事業を長年やってる人、というのは話にも力がある。
人を惹きつける力がある。
知識や方法を学ぶことより、まずはやってみること、前に進もうとすることが大事。


新城生産組合の商品たち。

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早い時期からプロとしてものを売っていく、という高い意識を持ち、
どんなに良い商品もただ商品だけを売るのではなく、
商品と一緒に「良いイメージ」を売る必要があることを自覚し、
きちんとしたパッケージにこだわった。


できたての豆腐を試食させていただきました。

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めっちゃ美味い。
また、簡易的な豆腐作りにチャレンジ。
大豆の絞り汁に「にがり」を入れて豆腐を作るのですが、
にがりの量や攪拌の仕方で微妙に豆腐の味が変わってしまい、
豆腐作りの難しさを実感しました。

あっという間の3時間でした。


つづいて宇和島は津島町にある企業組合津島あぐり工房が経営するおうちごはん「あすも」へ。

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代表の山下由美さんは愛大の地域マネジメントスキル修得講座の同級生でもあります。


まずは腹ごしらえ、ということでランチをいただきました。

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相変わらずウマイ。
見た目でも楽しませてくれます。


お腹いっぱいになったところで、由美さんの話を聞かせていただきました。

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料理同様話もウマイ。
それは技術的なものというよりも、積み上げてきたものによる自信と想いの強さからくるもの。
遊子川の女性たちも由美さんの話にグイグイ引き寄せられていたようでした。


最後に記念写真(証拠写真)。

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おみやげに買ったいちご大福。

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ウマイんだな、これも。


外で繋げた地縁がぼちぼち遊子川と繋がってきてます。
正直外交は苦手だけど、外に対して窓は開けておくだけでも、
縁は繋がっていくものですね。