愛媛県地域おこし協力隊意見交換会

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7月12日・13日で開催された愛媛県地域おこし協力隊意見交換会に行ってきました。
愛媛地域政策研究センター(ECPR)主催。

去年は伊予市と西予市だけでした。
伊予市2名+西予市4名+各市の地域係担当職員とずいぶんと小ぢんまりだったの対し、
今年は上島町、今治市が加わり、また県や総務省の職員さんも来ていて、
ずいぶん賑やかになりました。

でもまだまだ。
東北では隊員が自主的に交流会を開いています。
誰かが開くから行く、という受身の姿勢ではまだまだ。


今年の会場は上島町。
瀬戸内海に浮かぶ25の島(うち人が住んでいるのは五つ)から成る町。
もちろん僕は愛媛に来るまでは上島町の存在すら知りませんでした。
尾道市は因島の目と鼻の先にあることも。

上島町へ行くには今治からしまなみ海道で因島まで行って、
そこからフェリーで渡ります。
つまり地続きでは行けないんですね。
しかも一度広島県に入らなければならない。
愛媛よりは広島の生活圏に馴染んでいる。

さぞかし秘境なんだろうなあ...

...と妄想を膨らませながらフェリーから降りて上陸してみたら。


目の前に広がるのは近代的な町でした。


因島とは目と鼻の先。
しかし橋はかからず、フェリーで渡ります。

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しかし町内の各島へは立派な橋がかかってます。
まあ中には1.5車線しかない妙に狭いものもありましたが...


初日の会場。

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港そばの港湾事務所(切符売り場)。
いやあ、立派です。


オリンピック槍投げの村上選手の出身地みたいです。

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この町の中心地の立派ぶりはオリンピック効果なんでしょうか...


今回の宿。
これがまた立派なんだなあ。

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美しいビーチ。

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エーコープだってこんなにオシャレ。

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さて、交換会の内容は、というと。
初日は各隊員の自己紹介+地域係職員による地域活性化対策の紹介+講演。
今回はとくに今年12名もの隊員を採用した今治市が注目の的ですが、
まあ、いろんなタイプがいて面白い。

二日目はワークショップ。
四つのグループに分かれて、それぞれ設定テーマについて現地取材をした後、
グループ討議してその結果を発表、というお決まりのコース。
もちろん悪くないと思うのだけど、
模造紙に付箋を貼り付けて発表する形式はなんとかならないかなあ。
グループ内での意思疎通にはいいんだけど、
プレゼンとして発表するのには向いてない気がします。
僕が鈍いだけなのかもしれないですが、他の班がどういうことをしたのか、
いまいちピンと来ませんでした。


日本でもっとも美しい村。

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残念ながら僕の眼にはそう映りませんでした。
たぶん町の中心ばかりを見ていたからかもしれません。
短期に大人数が集まる、というプログラム上しかたのないことなのかもしれません。
中心を外れれば美しい村があるのでしょう。

でも、町の中心や町の玄関はその町の顔だと思うのです。
顔はその見せ方が大事です。
単なる町であれば、「ああ、豊かな町だね」で済む話ですが、
「もっとも美しい村」を謳うなら、その顔はもっともっと美しくなければならない。


徒にこの地域を批判したいのではありませんが、ちょっと感じたこの違和感。
そこに僕の自分の地域での活動の助けになる部分があると思ったので、メモしておきました。


ネットワーク時代だからといって、ネットワークそのものが主体になるわけではないと思う。
主体はあくまで個々のローカルであり、ネットワークはそのローカルを結ぶことで、
互いを活性化させるための副次的な存在にすぎない。

個々が自立して成立していく社会。
それが本来のネットワーク社会であり、新しいムラ社会であり、
もっとも美しい村ではないでしょうか。

僕は遊子川をそういうムラにしたい。