地域マネジメントスキル修得講座【第2回−3】

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愛媛大学農学部地域マネジメントスキル修得講座第二回二日目。

本講座では規定のカリキュラム受講の他に、
受講生独自でテーマを設定して取り組む「プロジェクト研究」課題があります。

本日はそのプロジェクト研究で取り組みたい内容のプレゼン。
午前中に一人5分程度で発表を終え、午後はグループでの意見交換をする予定でしたが、
発表に思いのほか時間がかかってしまい、この日は発表のみで終わってしまいました。

自分も含めて、総じて日本人はプレゼン下手な種族のように感じます。
たくさん話せる人が必ずしもプレゼン上手なわけではないし、
難しい言葉を連発するのが良いプレゼンでもない。
5分という限られた時間内に伝えるべき内容がきちんと皆に伝わるのが良いプレゼンなのです。

美大時代、プレゼンをさんざんやってきて、それでも大して上手くなってはいないけれど、
プレゼンで心がけるべきことは、それなりに分かってきたつもり。
...自分自身がそれを実践できているかはともかく。
自分なりに思うプレゼンの極意をこちらでまとめているので、良かったらご覧ください。

それにしても、
今回のみんなの発表を見て、あらためていろんな人が集まってるなあ、と思いました。

面白い!

だけどやっぱり30人もの発表を1日がかりで聞いているのはけっこうキツイ。
それを辛抱強く聞いて一人一人にコメントを出す先生方はやはりスゴイ。


あらためてコンパクトに伝えたいことをきちんとまとめることの大切さを痛感。
パソコンの得手不得手はあるにしても、言葉だけの説明ではなく、
写真や図解による付帯資料をできるだけ使って「自分が一番伝えたいこと」を
伝えるようにしたいもの。


自分がやりたいことについてはこれまでもさんざん伝えてきました。
資料もその都度作ってきており、今回もそれをベースに本講座用に簡単にアレンジ。


「新しい木工デザインビジネス」とは銘打ったものの、
僕がやりたいことは別段新しいことでもなんでもない。
良いものを作って自分が満足し、周囲にも満足してもらいたい。
それで暮らしていきたい。
しかし、多様化する現代社会においてはそれさえも難しい。

それを打破する「新しさ」。
それが自分が追求したいテーマである。


まずは研究テーマに至るバックグラウンド説明。

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そこそこの町で育ち、二十歳で就職で上京。
エンジニアとして14年働き、退職して美大でデザインを学ぶ。
これまで一次産業に関わることはほとんどなく、地域について真剣に考えることもなかった。
20年にも及ぶ都会生活の末に、都会生活に疑問を感じ、田舎での生活を決めた。
愛媛には縁もゆかりもなく、愛媛で暮らし始めて一年。
愛媛という地域について自分はあまりにも素人である。

だから自分は地域について学ぶ必要がある。


現在の自分の仕事について。

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担当地域の地域づくり組織と協働して地域活性化を推進していく。
すでにある計画の実施を手伝うと同時に自分なりの取り組みたいことを提案していく。


遊子川地域の紹介。

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素晴らしい森林資源。

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森林国の抱える矛盾。

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自分一人で解決できる問題ではないけど、問題意識を持つことは大事。


地域内いたる所にある放置間伐材、放置竹林。

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価値がないと思われていたものの形を変えて、価値付けをしていく。
それが地域に誇りを取り戻すきっかけになる。


活動のステップ。

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まず作る。
それをアピールするイベントを実施する。
作ったものを地域内に展示して、さらにアピールすると同時に地域を美化・活性化する。
そして最後に製品化を検討し、経済的に持続していくことを検討する。


活動連携図。

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一人ではできないことも、みんなでやれば出来るかもしれない。
また、地域ぐるみの活動とすることで、地域活性化の啓発活動にもなる。


企画の斬新性。

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通常は木工職人一人ですることを、デザインをする人、木の扱い方を知ってる人と
組んで取り組むことで、通常とは違った木工ができるのではないか。
その斬新さに期待。


現在の状況。

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木工所を整備準備する傍ら、木材の収集、木工先進地の視察など、着々と準備が進んでいる。


参考事例。

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高知県馬路村の木製バッグ。
木材自身の品質のみに頼らず、加工技術を工夫し、表現の幅を拡げることで、
様々なデザインを取り入れ、新たな魅力を創出している。

二番煎じではダメだけど、自分なりのデザインの取り入れ方を求めたい。
美大での学びで基礎検討は済ませ、だいたいの方向性、コンセプトは決まっている。
今後は応用検討で、そのコンセプトを活かした製品づくりをしていきたい。


美大時代の作品。

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本講座でのポートフォリオづくりは、美大時代に作成したポートフォリオの延長になる。


ポートフォリオを創ることが目的なのではなく、
この研究に取り組むことによって、田舎で生きていく道筋が見えてくることが、一番の目標。

目標実現に向けて頑張りたいと思います!