馬路村視察−2【馬路温泉&馬路村役場】

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[木のガードレール]


視察その1その3


馬路村視察レポートその2。

今回は、宿泊した馬路温泉と、地域づくりについてお話を聞きに行った役場をご紹介。

馬路村は木と柚子の他にも観光にも力を入れているそうですが、
それは独自の観光資源を開拓する、というよりは、
すでにある木と柚子の良さをアピールする、という意味合いで活用しているように見えます。

すでにあるものの中から「良さ」を見出し、きちんとアピールする。
それだけで自然と交流が生まれ、来るべき人が訪れるようになる。
そしてそれらの人々を迎え入れる環境を整える。
それが観光のあるべき姿なのでしょうか。


木と柚子と観光。
これら三つが別々ではなく、本当に一つにまとまっている。
一つにまとまって、「馬路村」という良いブランドイメージを作り上げている。
それは取りも直さず地域が一つにまとまっている、ということにほかならない。
まさに理想の地域づくりがここにある。

とはいっても、地域内に温泉があるのはやはり羨ましい。
遊子川にも湧き出ないかな。
辰ノ口には湧いてる、って噂は聴くのだけど。


馬路温泉外観。

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残念ながら外壁工事中でした。
RC造なのですが、外壁を木質化するそうです。
これもイメージ戦略。


ふと空を見上げると、少年がワイヤーにぶら下がって来村者を歓迎しています。

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こういうちょっとしたジョークが村のいたる所に見かけられるところもまたイイ。
中にはちょっと滑ってる感があるところも含めて...ね。


木のつり橋。

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これが本当のウッドデッキ。

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昔はこういう大木に秘密基地を作ったり(僕はしてないけどw)したんだよね。


インクライン。

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昔の木材運搬用のケーブルカーを観光用に転換。
これも木の文化の観光転用ですよね。


森林鉄道。

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これも昔の木材運搬施設を観光転用したもの。
残念ながら8月以外は日祝のみの運行です。


宿に入ってすぐのロビーにある巨大な魚梁瀬杉の一枚板テーブル。

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5月の薔薇風呂のポスター。

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モデルさんも馬路村の住民だそうです。
下手にプロのモデルさんを使うより、地域のアピールという点では効果ある宣伝。
コストも掛からず一石二鳥。


食堂にも木工作品が所狭しと展示。

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六角形の行燈。


食でも魅せてくれます。

到着直後のランチ。

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夕食。

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翌日の朝食。

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徹底した柚子へのこだわり。
それを「しつこい」と思わせず、「魅力の積み重ね」と感じさせる工夫。
勉強になります。


部屋の窓からは安田川。

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続いて馬路村役場。

役場前のバス停。

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遊子川の新公共交通システムでも、こんなバス停ほしいですね。


役場外観。

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役場は村の顔...だけにこここそ木造で作ってほしかったなあ。
一応村の要だけに防災上木造にしなかったそうです。
うーん、画竜点睛を欠く。


担当者の方に馬路村の概要を説明していただく。

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地域づくり先進地だけあって、視察が多いらしく、対応もなれたもの、といった感じ。


ユニークな特別村民制度。

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登録するだけで、来村の度に村長と村の公認飲料「ごっくん馬路村」が飲める、という特典。
ただ、それだけだけど、面白いといえば面白い。
登録は無料。


恐竜の足のような魚梁瀬杉のテーブル。

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足をぶつけそうで、およそ実用的とは思えないけど、
木の持つオーラは半端ない。


官民が、林農が、地域が一つにまとまることで生まれる魅力。
それを存分に感じることができる村。

いいなあ、こういう村。