
田舎に来て印象的だったのは、行政への依存度への高さ。
都会にいた頃の自分の行政との関係は、
住民票の発行や、転入転出届け、住所変更届などのほとんど「手続き」のみでした。
公民館なんてほとんど足を運ぶこともなかった。
しかし田舎の生活は、公民館が中心。
行政手続はもちろん、地域行事や地域活性化運動までもが公民館を中心に回る。
最初はその様子がとても奇妙に映ったものでした。
そして村落の維持は行政の補助なしでは成り立っていかない。
都会の感覚だと、「地域貢献」「社会貢献」という言葉を聞くと、
まず思い浮かべるのは企業の地域貢献。
元気のある集団が地域を引っ張っていくのが自然で健全な流れというもの。
遊子川にもありました、そんな「企業の地域貢献」が。

遊子川には会社がひとつあります。
建設業なのですが、田舎においては地域に建設業があることの意味は大きい。
最低限の交通ライフラインを自力で維持できるのだから。
その会社の人から耕作放棄地を開拓して、公園を作るから取材に来い、
とお声をかけていただきました。
公園を作る、という取り組み自体素晴らしいものですが、
取材に来い、と声をかけてくれたことがとても嬉しかった。
それは住民の方が僕の役割を把握してくれていることに他ならないから。
地域おこし要員という立場上、自分が積極的に動くのは当然なのだけど、
住民のみんなが僕の価値を見出し、積極的に利用しようとしてくれれば、
なおさら動きやすくなる。
会社が取り組む社会貢献を地域住民に広く知らしめ、
同時に地域外にもアピールする。
それは少なからず地域おこしへと繋がるものがあるはず。
この不景気な折に、直接的には一銭の徳にもならない事業に取り組むことは、
とても勇気のいることだと思います。
それでもなお取り組むのは、
この行為が、将来的に地域の「魅力」になるという信念があるからでしょう。
その信念が人を引っ張る。
ユンボで耕し...

ポールを建てる。

ここにアケビなどのツルを這わせて緑で覆う。
景観が完成するにはそれなりの時間が必要。
...この景観の行く末を見届けたくなりました。
この想いが地域への愛着心を育てる。
その「愛着心」が人を地域に惹きつける。
完成予想図をイメージとして表現して宣伝したらどう?
...なんて相談も受けました。
それこそデザインを学んだ自分の役割。
グラフィックは苦手ですが、そうも言ってられない。
このイメージには夢がある。
夢のある仕事ができるって素晴らしい。
頑張ろ。
ふと、現場そばの田んぼを眺めると、緑の稲が美しく育ってました。


収穫の時期も近いとか。
...秋ですねえ。
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