ラスト・プレゼント

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久々の更新です。

この更新の空きの長さが示すように一段と古典回帰、現代映画離れが進んでます。

とりあえず観たい映画はある。
でもなんとなく映画館まで足を運ぶ気力が湧かない。
そうして上映期間が過ぎていく...

テレビで放映される映画もとりあえず観る。
でも所感をブログに書く気になれない。
いい感想を書けそうにないから。


...そんな日々が続く中、ようやくちょっと心に響いた1本。

売れない芸人の夫。

成功をあせるあまり、家庭を省みず、妻とも寝室を別にするほどに。
一見険悪そうに見える夫婦。
でも妻は昔と変わらず夫を愛し、夫も妻を愛していた。
ただ上手くコミュニケーションがとれなくなっただけ。

そんな中、妻は不治の病にかかってしまう。
ひょんなことから出会った詐欺師のコンビからそのことを聞かされた夫は...


正直下手なラブ・ストーリーだ。
でもなぜか心に響く。


人間は共感することで喜びを得る動物だ。
でも僕にとって、共感は想像以上に難しい。

友人知人とのコミュニケーションでさえ、時にストレスを感じることがある。
もっと距離の近い夫婦家族ではいかほどなものか。
夫婦関係で一度失敗している身としてはなおさら不安を感じる。

愛してさえいれば、いい関係が築けるのではない。
どんな関係でもいい関係を築くのには努力が必要だ。
距離が近ければ近いほど、一緒にいる時間が長ければ長いほど、
その努力はもっともっと必要になるのだと思う。

たぶん僕はそこを勘違いしていたのだと思う。


芸人って本当に大変な職業だと思う。
どんなに辛いときでも笑っていなければならない。
どんなに自分が不幸でも、他人に幸せを与えなければならない。

でも考えてみればそれがプロというもんだよね。


まずはプロにならねば。
共感できるプロに。