ハードディスクレコーダーに録れていた映画なのですが。
驚いたことにこんなにいい映画がDVD化されていない!
Amazonで検索したところ、VHSビデオでありました。
いまどきVHSはねーだろ!
しかももう新品では買えず、中古品のみ。
絶対DVD化すべきだ、この名作は。
物語は、軍施設の見学で核ミサイルを目にした少年チャックが、
ショックを受け、核保有に抗議するために愛する野球をやめた。
その記事をみたNBAのスーパースター、アメイジング・グレイス
(名前がすごいよね)もこの抗議に賛同して、この抗議運動は
次第にアメリカ中に広がって...
...アメイジングの死という大きな犠牲を払うものの、
最終的にはアメリカ・ロシアで核全廃を達成させてしまうのです。
そしてチャックはまたリトル・リーグのエースに復帰する...
こんなに素晴らしいハッピーエンドが他にあるだろうか!
しかし一方でこう思う人が大多数のはず。
「そんなにウマク話が進むかよ」
この物語はまさしくそんな人たちに観てもらいたい。
あなたは大儀のために好きなものをやめることができますか?
物語の最後にこういうテロップが流れます。
" But wouldn't it be nice."(だがそうなれば素晴らしいだろう?)
この台詞は劇中でNBAをやめたアメイジングにチャックの父親が
「核廃絶なんて無理だ」と言ったときにアメイジングが答えたもの。
まさにこの台詞にこの物語で言いたいことのすべてが込められている気がする。
どんなに実現不可能そうな物事でも望めば万が一にもかなうかもしれない。
逆に言えば何事も望まなければ実現することはできない、ということ。
今すぐ世界平和に寄与することはできなくても、
道端に落ちているゴミを拾うだけで、それを世界中の人が、
いやその半分の人がするだけでどれだけのゴミをなくすことができるだろう。
行動することはいうまでもなく大切なことだ。
でももっと大切なことは「想像すること」じゃないのかな。
すべての新しいことはそこから始まる。
ジョン・レノンも平和な世界を想像してごらん、と歌ってる。
「人は想像するものすべてを創造することができる唯一の生き物だ」とかいう
こともどこかの著名人が言ってた。
映画タイトルの「サイレント・ボイス」とは運動の広がりを疎んじた裏社会勢力
にアメイジングが殺されたときにチャックが行った「無言の抗議」からきています。
どんな理不尽な仕打ちを受けてもめげずに静かに意思を貫き通す。
なかなかできることではないよね。
想像し、継続すること。
それなら僕にも、君にもできそうだとは思わない?
たぶん最初はそれでいいんだよ。
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