山田洋次+藤沢周平三部作のうちの第1作目。
三作目「武士の一分」の公開を記念してのTV放送なのかな。
以前にも観たことがあったけどおおかたのあらすじは忘れてしまってた。
で、再度観なおしたわけですが...
やっぱいいねえ、藤沢周平は。
真田広之&宮沢りえもイイ。二人の子役もカワイイ。
例のごとく東北の一藩、海坂藩(架空のものですが)の一平侍のお話。
藤沢ヒーローはけしてずば抜けた才知を持ったヒーローではありません。
外見は限りなく地味でありながら、その心うちは芯のしっかりした、
情愛あふれる、それでいてさりげなく武芸に秀でたヒーローなのです。
そこがスゴク好き。
自分もそんなサムライでありたいと思う。
予告編(『隠し剣鬼の爪』と二本立て)。
印象に残ったシーン。
映画冒頭、内職をしている清兵衛とかよ(長女)。
長女が父親(清兵衛)に問う。
「お父はん。針仕事習って上手になれば、
いつかは着物や浴衣が縫えるようになるだろ。
だば、学問したらなんの役に立つんだろう?」
答える清兵衛。
「学問は針仕事のようには役に立たねえかものう。
いいか、かよ。
学問すれば自分の頭でものを考えることができるようになる。
考える力がつく。この先世の中どう変わっても、
考える力持っていれば、なんとかして生きていくことができる。
これはおとっこ(男)もおなっこ(女)もおんなじことだ。
わかるか?」
かよ 「はい」
「考える」ことは力なんだ。生きていく力なんだ。
だから人は学び続けなければならない。
二作目の隠し剣鬼の爪も観たいなあ...
永瀬&松たか子という組み合わせも良さげだし。
山田洋次は配役も素晴らしい、と思うのはぼくだけでしょうか...
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