氷点

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三浦綾子原作。
前編はあらかじめ予約したにもかかわらずHDDレコーダの容量が
満杯で録れてませんでした。
後編のみ観ることができました。

しかし以前原作小説を読んだことがあったのと、
後編の最初にダイジェストがあったので大筋の流れはつかめました。

今回のは実はリメイクで1966年に一度連ドラ化されており、
平均30%以上の高視聴率で最終回は42.7%という
テレビ朝日で放送されたドラマの歴代視聴率の1位の座を、
いまだに守り続けている、まさに伝説のドラマなのだそうな。


妻の不貞の最中に娘が殺されてしまう。
それを恨んだ夫が殺人者の娘を引き取り、養女として妻に育てさせる。
しかし実はその養女は殺人者の娘ではなく、
別の夫婦の妻の不貞により生まれた子供だった...

その子供が石原さとみ演じる「陽子」なのですが、
とにかく陽子の周りにはこれでもか、というくらい
複雑な人間関係が登場します。

こんなに複雑な人間関係なのに多くの人々に受け入れられたのは、
この物語がひとえに人間の「原罪」と「許し」という誰もが抱えている
問題とその解決法について描かれているからなのでしょうか...

気づいたら僕と妹を捨てた実の父と母を憎んでいた。
養父母のもとを去り、実父のもとへ行った妹を軽蔑した。
ほんとうのことを話してくれない養父母を恨んだ。


...結果それらの行為が僕に幸せをもたらすことはなかった。
もたらしたのは臆病と猜疑心というひたすら不幸なものだった。

憎しみは誰も幸せにはしてくれない。
それはみんな分かっているはずなのに人は身をもって体験しないと
理解できない生き物らしい。

人はみな違い、未熟で、時には失敗をする。
それを是とすることが「許す」ことであり、人が幸せに生きる道なのだ、
ということをこの物語は教えてくれます。