ゲド戦記外伝 【ル=グウィン】

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ゲド戦記の舞台となるアースシー世界について語られた5つの物語。
+アースシー世界の解説付。
これを読めばよりゲド戦記への理解が深められます。

ロークの学院のはじまりを語った『カワウソ』。
魔法使いと魔女の愛を語った『ダークローズとダイヤモンド』。
ゲドの師匠(オジオン)のそのまた師匠の物語である『血の骨』。
ゲドの大賢人時代の一エピソードである『湿原で』。
そして竜の娘、テルーの姉であるアイリアンの物語『トンボ』。

やはりこの本は本編の5冊を読んでから読むほうが楽しめると思います。

この本で印象に残った部分は以下の部分。

「わたしの名まえはわたし自身。たしかにそうだ。だけど、じゃあ、名まえってなんだろう?それは他人が自分を呼ぶものだろう?もし、他人がいなくて、自分だけだったら、なんで名まえがいるね?」...「そうか、だから名まえは他人に授けてもらわなきゃいけないんだ。」(『トンボ Ⅰアイリア』)

自分で自分に真の名まえはつけられない。
そして名まえは人に呼んでもらうためにある。
だから人は一人では生きられない。
それでも人は自我の世界から抜け出ることはできない。

ゲド戦記全部読み終わりました。
次はいよいよ映画だ。
早くみたい~!