壬生義士伝

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『壬生義士伝』上巻を読み終わりました。

友達から「絶対泣くから」と言われて読み始めたのですが、
読み始めは「えー、どこがー」という感じでしたが上巻を
読み終わった時点で涙がうっすら。やっぱ泣きます。

しかしこの物語はただ武士道の美麗さのみを描いたものではない。
飢えを凌ぐために守銭奴と呼ばれるほどの金銭への執着、
生きるために人を殺めなければならない非情さ、
武士道とはただ美しいものだけではない、ということを教えてくれます。

さて、まだ全部読み終わったわけではないので読書レビューは
また後日ですが、この物語、2003年に映画化されてるんですね。
当然今はDVDでしか観れませんが。
主役の吉村貫一郎は中井貴一。
うーん観てみたいかも。

NHK大河ドラマ「新鮮組!」をみていたので、
その先入観を持ったまま読んだのですが、
まあ隊士のイメージは概ね合っていたのですが、
やはりドラマのほうは近藤勇、土方歳三、沖田総司をはじめとする
幹部クラスにスポットをあてているので彼らはどうしても美化されて
演出されていますが、小説は下っ端の隊士の視点なども交えた
極めて現実的に新撰組の様子を描いている点が対照的でした。

私は歴史に詳しいわけではないのでどちらが真実に近いかは
よく知りませんが、どちらも泣ける名作だと思います。

生きるためには奇麗事だけではまかり通らない。
理想を捨てろ、というのではなく、理想を貫くためには
現実の辛さも知らねばならない、ということを教えてくれる作品です。

そういえば年末は忠臣蔵を放送したのだろうか...
泉岳寺近所に住んでると赤穂浪士が身近に感じちゃうので。

(2006/01/31 drecomより移動)