1ヶ月ぶりの更新です。
本当はもっと前に読み終わっていたのですが、
読み終わった後の後味悪さからか、なかなかレビューできず。
「『いまあい』の市川拓司」という先入観で読んだのがいけない。
3篇の短編から構成されているのですがどれも「いまあい」と
ちがって現実的で、そして屈折した悲哀を描いたもの。
義父を愛してしまった女子高生の歪んだ愛の表現。
姉を愛するか弱きいじめられっ子の弟の歪んだ愛の表現。
愛を手に入れるために殺人をも厭わない男の歪んだ愛の表現。
表紙のキャッチコピーは
「市川拓司の新作は、震えがくるほど切なく、悲しく、やるせない。」
ある意味当たっていると思いますが、
僕が期待した内容ではなかったかな。
世界中が雨だったらどうする?
- 世界の外に出ればいいんだよ。
人は狭い世界で生きている。
たまにその世界の外に出るのもいいかもしれない。
でも逃げるのはよくないよ。
人の苦しみとはなにか?それを考えたい人には必読の一冊です。
今の僕が読むべき本じゃなかったなー...
(2006/03/25 Tadaoh! Bookより移動)
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