Separation 【市川たくじ】

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友人から借りて読みました。
「いまあい」の市川拓司著ですがなぜかこの本では作者名が
「拓司」が「たくじ」とひらがなです。なぜ?

さてそれはともかくこの本は表題の"Separation"ともう一編
「VOICE」という物語の2つのストーリーがおさめられています。
どちらもせつなく悲しい愛の物語です。

どこか悲哀的で現実離れしたところに愛の美しさを求めてるように
感じました。確かに愛にはそういう部分もあると思いますが
それが愛の全てではない、愛とはもっと現実的で、美しい部分も
あれば醜い部分もある。それを全て認め合えることが理想の愛
なんじゃないでしょうか。そういう意味ではちょっと反発を感じたかな。

愛について考えてみたい人にはお勧めの一冊です。
家族があって、友がいて、恋人がいる。
愛とはこのバランスがとれてはじめてみんなが幸せになれるもの。
二人だけ幸せならいい、なんてエゴだ。

(2006/03/31 Tadaoh! Bookより移動)