上下2巻構成。
「朱夏」に続き宮尾登美子さんの著作を読んだのですが、
こちらのほうが読みやすいと思いました。会話主体の構成のせいでしょうか。
本作は確か映画かドラマになってますよね。そちらは見たことないんですが
見てみたいと思いました。それほどいい作品だと思いました。
物語は盲目に生まれたヒロインが苦難の人生を歩みつつ自分の道を
切り開いてゆく、というものです。普段当たり前のように「見える」ことが
とても幸せなことなのだと痛感させられます。個人的には佐穂というヒロイン
の母親代わりの女性の姿に心打たれました。好きな人のそばにいながら
添い遂げることはかなわず、そのことを恨むどころか好きな人の娘の幸せを
心から願い続けて生娘のまま初老を迎え、ヒロインが嫁ぐことになって
から好きな人とようやく水入らずで暮らせるようになる...
人を好きになるとはどういうことなのか、それを考えたい人には
必読の一冊です。泣けます。
(2006/09/26 Tadaoh! Bookより移動)
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