柳宗悦茶道論集 (岩波文庫 青 169-6)
大学の授業で岡倉天心の「茶の本」を読んでから、
少し茶道への興味が湧いてきました。
実際きちんとした茶道を嗜んだことはないんですけど。
んで茶に関する本を探してたら...
八王子の図書館で見つけました。
柳宗悦はあの柳宗理の父親です。
茶道家なのかと思ったら、思想家、美術評論家なんですね。
どうりで千家や楽焼への大胆な批評ができるわけだ。
茶人であれば家元をあそこまで批判できないでしょうね。
茶道とは「もの」への正しい接し方を教えてくれる。
人がものを作り、用い、型とし、礼にまで高めるのはなぜか。
...そこに美を見出し、愛を見出し、和を得んがためである。
それが真の「自由」だと宗悦氏は言う。
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大学の「特講Ⅱ」という授業で岡倉天心の「茶の本」を読んでいます。
授業はゼミ形式で、本の中の一部を各学生で持ち回りで担当し、
内容の解説や自分なりに感じること、興味のあることなどを発表します。
岡倉天心は全ての著書を英語で書いており、
本書は右側に原著の英語、左側に対訳が記載されており、
互いを比較しながら読み進めることができます。
...英語は苦手なのでほとんど左側しか読まないけど。
次週はいよいよ僕の番。
僕が担当するのは第4章「茶室」の前半部分。
僕がこのパートを選んだのはもちろん建築としての茶室に興味があったから。
茶室。
それは最小の建築にして、最高の建築である。
ミニマルなハードに、マックスのソフトを盛り込む。
さまざまな建築作品を創ってきたル・コルビジェが
最後に母のための小さな家を作ったように、
建築の最高の醍醐味がそこにはあるのかもしれません。