自分の居場所

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失業保険がもらえる期間も終わり、
プータロー生活にも終止符を打たなければならない時期なのですが、
なかなか自分の中があわただしくなりません。

まったく何もしていない、というわけではなくて、
いくつか派遣会社に派遣登録していくつか仕事を紹介してもらうなど
就職活動はぼちぼち始めているのですが...


生活のスピードというか、リズムが早くならない。
そしてそんな自分にあせらない。
ホントはもっとあせんなきゃいけないんだろうけど。
あせれない。

それどころかこれが自分なんだ、これが自分のペースなんだって
妙に納得している自分がいる。


そしてそう思えば思うほど、
周囲で忙しく動き回っている友人の様子を見れば見るほど、
東京という場所が、自分の居場所じゃない気がするのです。
なんとなく、だけど。
.

「あなた、今どこにいるの?」と彼女は静かな声で言った。僕は今どこにいるのだ? 僕は受話器を持ったまま顔を上げ、電話ボックスのまわりをぐるりと見まわしてみた。僕は今どこにいるのだ? でもそこがどこなのか僕にはわからなかった。見当もつかなかった。いったいここはどこなんだ?僕の目にうつるのはいずこへともなく歩きすぎていく無数の人々の姿だけだった。僕はどこでもない場所のまん中から緑を呼びつづけていた。(村上春樹『ノルウェイの森』)

今週末は大学の入学式。
いよいよ始まる大学生活。
大学に行くこと自体は今も何のためらいもありません。
新しく学ぶことと、新しく出会うであろうと人々にワクワク感いっぱいです。

とりあえずの目標は4年間学んだことをどう生かすか見定めた上で
前の会社に戻ることです。
それは非常に狭き門であり、高い壁だと思います。
でもとりあえずやるだけはやってみたいと思います。
それでもし、万が一にもクリアできたら10年その会社で働きます。
そして10年後きっぱり辞めます。

そしてその後は自分自身の「家」を作ります。
それは会社であり、仲間であり、家族であり、「本当の家」でもある。
そして多分東京を離れるでしょう。
どこに行くのかは分からないけど、スローペースな僕のことだから
どこか景色のいい、それでいてセンスのいい田舎を選んでいることでしょう。
そしてそこでデザインをし、合気道をし、コミュニケーションをする。


...これは僕の夢であり、人生計画でもある。


一方で。
もし、というかこちらのほうが確率は高いのですが。
前の会社に戻れなかった場合。
そのときはどうしよう。

...そのときは自分の家作りを前倒しにするのかな。


...なんてなことをよく考える今日この頃です。