[秋田角館 - 武家屋敷]
時間は誰にでも同じリズムで流れているわけではない。
社会の中でいう「時間」とは、
人と人とが同じ世界を共有するための共通の概念である。
人と人とが意志の疎通をするために文明が用意したもの。
しかし人それぞれのエゴの中ではそれぞれの時間が流れている。
時には時の流れが止まったり、はるか未来に進んだり、
はたまたはるか昔に逆戻りをしたり。
本当の意志の疎通がしたいなら。
ただ外部の共通の時間を知るだけではだめなのだ。
エゴの中にあるそれぞれの時間を知り、受け入れねば。
それは本当に難しいけど、
それが人が幸せになるためには絶対に必要なものだと思う。
注意しなくてはならないのは、
自分の時間を狂わしてまで、相手の時間に合わそうとする行為。
これは破壊行為以外のなにものでもない。
時にはそうしなければならない状況もあるだろうけど、
基本的にはすべきではない行為、ということを強く自覚するべきだ。
人はそれぞれ違う時間を持っているのだから、
相手の時間すべてに自分の時間すべてを合わせることは到底無理なのだ。
大切なのは自分の時間を知り、相手の時間を知ること。
そうしてお互いの時間を重ね合わせれば、自分の時間を壊すことなく
相手の時間に合わせられる部分が見えてくる。
重ねられる時間がどれだけ多いか。
それが「相性」というものなのではないだろうか。
それが相手を「受け入れる」という行為ではないだろうか。
多くを受け入れられる人間になりたい。
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