人よ、美しくあれ

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[御来光 - 富士山山頂]


 「キレイ事を言うな」
 「世の中キレイ事だけでは通らない」


大人がよく口にする台詞の一つ。
自分が「大人になったな」と感じる瞬間。
そして自分を嫌悪する瞬間でもある。

その台詞は確かに間違ってはいない。
そのことを受け入れることはとても重要だと思う。
しかしそこに甘んじていてはいけないとも思う。


人間は本来美しいものが好きな生き物だ。
美しい自然、美しい人、美しいモノ、美しい関係...
醜い、汚いものを好きな人などいない、と僕は思う。

それでも欲に駆られて醜悪にまみれる者がいる。
見てくれだけを整えて、中身が醜悪でいることを厭わない者がいる。
自分がよければ他はどうでもよい、と思う者がいる。


なぜだろう?
...それは楽だからと思う。

堕落ならぬ「堕楽」。
人は美しいものを好むのと同時に、楽をしようとする動物でもある。
しかし美しくあろうとすることは非常に忍耐と努力が必要とされることなのである。
それを怠ると簡単に汚くなってしまう。
美しくあることと楽をすることは相反するものなのだ。


そこでどちらを選択するかはその人次第。
僕は「美しく」ありたい。
そこに至るまでは遠く長い道。
ときに迷い、遠回りをしてしまうもの。
しかしその先の美しさのもつ魅力、素晴らしさを感じたいから。


人よ、美しくあれ。