実家からの電話

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昨日のオールで遅い目覚め。
気づくと実家から着信アリ。

...一瞬嫌な予感が。
普段実家からの電話はあまりない。
加えて祖父が寝たきり状態だから。

もしや?
...と思ったのですが2件目の着信で留守電が入っていて、
「ただ声が聞きたかった」とのことなのでちょっと安心。
それでも「声が聞きたい」なんて珍しいことだったので
少しの不安を残しながらも電話してみると...

  「あんた、なにやっとるんねっ!」


...いきなりの祖母の怒号。
電話があってすぐにかけなおさなかったので心配したらしい。


  「元気にやってるよ」


...とまあ応えたものの、むこうはなにかあわただしい様子。
郷里は盆で、が実家に帰っているらしく、
祖母がいきなり電話口に妹を呼んだ。


  「もしもし」


...15年ぶりに聞く妹の声。
しかし感動の対話とかそういうんじゃなく、
お互いぶっきらぼうな対応しかできない。
別に険悪な雰囲気なのではなく、ぎこちないだけなんだけど。

兄も妹も、その父親も感情を素直に表現できない。
たぶん不器用な家族なのだろう。

祖父はそんなに危ない状態ではないようなのだけど、
痰を詰まらせたとかでばたばたしていて、
ゆっくり話すまもなく通話終了。

でもなんか少し兄妹間のわだかまりが消えた気がした。

僕ら兄妹、親子はずいぶん回り道をしてきたけれど、
ずいぶん遅いペースだけどお互い歩み寄ろうとしているのかもしれない。

来月実家に帰ろうと思う。
会社を退職したことも話さなければならない。
妹にも会おうと思う。

ちょっとした正念場だな...