「わたしは何をしようというのだろう？」「なぜ故郷に帰ろうとしないのだろう。なぜ、わかってもいないものを、よく知りもしない男と探そうなどとするのだろう。」（『ゲド戦記Ⅲ さいはての島へ』）
やるべきことをやれないから病むのか。
病んでいるからやるべきことができないのか。
造りのしっかりした家にいるのは安全である。
しかしその家から一歩も外に出ずに一生を過ごすことは
幸せといえるだろうか？
高価な保管庫にしまわれ、ほとんど人の目に触れることのない本と、
図書館で頻繁に人の手に触れる本とどちらが幸せか。
人生は旅だ。出発のない人生に『生きがい』はない。
旅に出るには歳をとりすぎたのかもしれないけど。
幸いにも僕の力はまだまだ衰えていない。
旅に出たい。
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