案ずるより産むが易し

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女ほどでないにせよ、男にも「産みの苦しみ」というものはある。


なにかを創るとき、一番大変なのは一番最初のアイデア出しではないだろうか。


どんなコンセプトで創ろうか。
どんな形を創ろうか。
どんな構造で創ろうか。
どんな方法で創ろうか。
どんな素材を用いようか。


正直器用じゃないし、要領も良くない。
集中力もない。
二つのことを同時にできないタイプである。


卒業制作課題がなかなか思うように進まない。
あと2週間で最初の大きな山場を迎える。


ここのところは仕事のストレス、疲れからか、
とくにグダグダ感がひどかった。
何度も自己嫌悪に陥り、立ち止まり、
もうダメだ、とあきらめそうになったけど。


亀の歩みで、自宅でポツポツ基礎検討を続ける。

なんとか、最初の卵の卵が孵化しそうな、そんな気配が見えてきた。

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世の中には、二種類の人間がいる。


「見つける人」と「創る人」。


こういうブログをやっていると、とかく自分は前者に見られがちで、
かつては自分自身でさえもそう思っていたけれど。
本来、僕は後者の人間らしい。
そのことにこの歳になっての大学の学びで気づいた。
だから僕はメディアだけでは満足しない。
デジタルだけでは満足しない。


今の段階では取り立てて目を惹くほどものはない。

しかし。

センスというものは誰の目にも明らかに見えるような煌めく光を
最初から放つことだけではない。

最初の段階で放つ自分の中の小さな光を見逃さないことも
大切なセンスではないだろうか。


前者が先天的な、天才的なセンスだとすれば、
後者は後天的な、磨くことによって光るセンスである。

後者は誰もが望めば光るセンスである。
たとえ最初は誰も歯牙にかけなくても、コツコツ磨いていく根気強さが必要だけど。


コツコツマイペースでやるのは嫌いじゃない。


だから僕はあきらめずにゆっくり歩く。