多世帯住宅【最終プレゼン】

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セッション1が終わりました。

SCコースに移って最初のセッションでしたが...


...思った以上に大変でした。
しかし思った以上に充実していました。

やはりSCに移動したのは間違いじゃなかった。

ボリューム模型を作って、
検討模型を作って、
図面を書いて、
プレゼン模型を作って、
プレゼン資料を作成する。

やることが多すぎる。
やってもやっても足らないと先生に言われる。

考える力と整理する力が必要である。
知力と同時に体力(耐力)も必要である。
デザインと同時に技術も必要である。
センス(感覚)と同時に論理的思考も必要である。

建築には全てが要求される。
だから難しいのだけどそこが面白くもある。


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以下プレゼン内容覚え書き。

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テーマは「Treehouse ~木の下で暮らす~」。


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与えられた条件の中で自分がとくに意識した点。
エスキースを重ねる中で形はどんどん変わっていったけれど、
この3点は変わらなかった気がします。


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自分が意識した部分を実現するにあたり、
自分はどのようなコンセプトを提案するか。
自然が好きな施主夫妻に、自然を身近に感じてもらうことで、
家族としての一体感を感じてもらい、ハッピーになってもらいたい。

しかしいきなり自然一杯の家を作っても違和感があるので、
最初はモダンな家、暮らしていくうちにどんどん緑化が促進する。
そういう家を作りたいなと思いました。


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このコンセプトを元にエスキースを重ねていきました。
最初は伝統的な家、ということで大きな切妻屋にこだわっていて、
同時にモダンで緑が多くて構造的なアプローチもしてみたくて...
と、どんどん要素を盛り込んでいって、2回目の中間プレゼンでは
「あれもこれも詰めすぎでかえってコンセプトがぶれている」との指摘されました。

そこで切妻屋根を断念。
切妻屋根を逆さにしたら、樹みたいになるよね...

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という経緯で家の中央に大きな樹を模した大きな柱を置き、
そこから枝が伸びて屋根を支え、その下に住居スペースを配置する、
という構成に到りました。

Treehouseがもたらすものは、

  ・大きな一枚屋根による「一つの家族」としての連帯感
  ・樹の下で暮らすことによる自然への親近感
  ・家の内外に緑を多く配することで緑の丘への促進
  ・適度な隙間による心地良いそよ風&木漏れ日による快適な環境

プレゼンでは言い忘れてたけど、

  ・森の象徴である樹をシンボライズすることで、「森の文化」である
   日本の伝統を継承する。

などなど。


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ゾーニング。
この辺は形は変えど、最初からあまり変わりませんでした。


この家の100年後は...

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[©ジブリ]

こうなっているのが理想。


先生方の講評は...

  ・まだあれもこれもやり過ぎ。
  ・屋根と住居の関係性がまだあいまいで詰め甘い。
  ・玄関の設計が良くない。日本の土間による「あいまいな境界」を参照すべし。
  ・図面(Vectorworks)をもっとちゃんと書きなさい。

などなど。

しかしプレゼン全体としては良かったと褒めていただきました。


自分としてはかなり頑張ったつもりですが、
それでも模型の完成度は8割、全体の設計としても8割程度の完成度でした。

模型に関しては、
バイトで部分的に、助手さんのお手伝いで同級生と二人で1/30模型を造った
経験がかなり生かされました。
これがなければもっと完成度や精度の低い出来になっていたでしょう。
助手さんに感謝です。


そして今回初めてVectorworksを覚えました。
こちらは今年の卒業生である先輩にレクチャーしてもらったおかげで
なんとかそれなりの図面が出来上がりました。
こちらにも感謝。

来週月曜日が課題の最終提出日なので出来るだけ完成度を上げて
提出したいところ。


しかし疲れた...
今日はゆっくり休みます。

しかし明日は朝から八王子で授業。
先週はこの課題で寝坊して休んじゃったからなあ...

そして木曜日からは早くも次のセッションがスタート。

頑張らねば。