プレデザイン day-10.

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日曜はスゴイ雪でしたね。
おかげで出歩くこともなく、ゆっくり休めたわけですが。

プレデザイン10日目。
グループワーク8日目。

前回で自分のカリキュラム作りは終わり、今日は番外編です。
しかし僕にはこの番外編が一番良かった!


今日のワークショップはモンロー・ウォークならぬ「ブラインド・ウォーク」。
...これが一番の成果でした。


「触れる」こと。
僕にとって一番心地よいコミュニケーションです。

このワークショップの前に聴覚によるコミュニケーションの説明がありました。
遠くの音を聞き取ろうとすることで人間は自分の世界を広げようとする、とか。

ここで少し「?」。
人間が見渡せる視界の範囲よりも聴きとれる音の範囲のほうが広いのだろうか?
正直僕は自分の聴覚にあまり興味を持っていません。
聴力があまり良くない、というのもありますが、
なんとなく聴覚は騙されやすいような気がして。
...いや、科学的な根拠はありません、あくまでなんとなく、です。

さて、ブラインド・ウォークの前にちょっとした実験。
学校の中庭に出て、1分間目を閉じて、聞こえてくる音の種類数をカウントしてみる。

環八の騒音、学生A、学生Bの声、ヒールで歩く足音、小さな雨音...

僕は5つ。多い人は15以上もあったみたい。
その5つの中で好きな音はいくつあったか、という先生の問いに僕は
ポツッ、ポツッと空から落ちてくる小さな雨音のみ。
都会には僕の嫌いな音が多すぎる。
静かな田舎でもっとささやかな音を聴いていたい。


さて、ブラインド・ウォークですが、これは二人一組になって、
一人が目隠しをして視覚を強制的に奪います。
もう一人が背中や手に触って誘導しながら適当に歩く、というもの。

やる前に思ったことは、自分は臆病だからかなり怯えてしまうかな、と。

でも実際にやってみると。
全然怖くない。パートナーが軽く肩や手に触れて誘導するだけで
こんなにも安心して歩けるものなのか、と。
自分は臆病で懐疑的な人間だと思ってたけど、
こんなにも人を信じることができるなんて。
こんなにも触れることで安心感が得られるなんて。

そしてなにより。
「触れる」コミュニケーションに興味を持ち始めている、という事実を
実際に体験し、確証を得ることが出来た。
なんかスゴク嬉しかった。

その間の聴覚のほうは遠くから聞こえてくる手拍子のような音が心地よかった。
触覚の心地よさが聴覚に伝播して、連動して心地よさを見出しているような、
そんな気がした。ステキな連鎖反応だと思った。


観たり聴いたり話したり。
それだけでももちろん素晴らしいコミュニケーションだけど。
触覚を中心にすればもっと素晴らしくなる。
ブラインド・ウォークのパートナーはお互い面識がある程度の間柄だったのですが
ブラインド・ウォークのあと、少し仲良くなれた気がした。
この感覚ってやっぱり素敵だと思う。

僕は合気道をずっとやってきて、合気道とデザイン(コミュニケーション)は
似ていると思っていた。
合気道はお互いに触れることで良い「流れ」を創るコミュニケーション。
まさにこの触覚のコミュニケーションに共通点を見出していたんだな、と。


こんな感じでグループワークはいい締めくくりで終えることが出来ました。

明日からまた3つのグループが合流して総まとめ的なことを3日間する予定。

いい感じで仕上がってきたきた。