高知県馬路村の魚梁瀬地区にある千本山に行ってきました。
馬路村は二度目の訪問です。
前回は地域木材有効活用事業の視察で半年前に訪れましたが、
このときはスケジュールの都合上、下の馬路地区しか見ることができず、
上の魚梁瀬地区を訪れることができませんでした。
魚梁瀬地区へは馬路地区からおよそ30分ほど。
まずはダムの周囲に展開する魚梁瀬の麓にたどり着きます。
かつての魚梁瀬集落はこのダムの底にありました。
麓からさらに30分ほど登ると、杉の巨木が並び立つ「千本山」があります。
千本山は日本三大美林の一つ、魚梁瀬杉を育んできました。
そこは杉の巨木のみが威圧的に立っているところ、と勝手に妄想してました。
しかし実際は巨大な杉は思ったほど主張せず、
森はその巨大さを優しく受け入れ、逆に小さな植物たちが意外に強い主張をしている。
大も小もすべてが心地良く生きている。
良い森とはそういう空間ではないでしょうか。
人間は森から学ぶべきことがたくさんある。
馬路村に到着した時点でかなりの雨。
山に登れるのかな、と心配しながらもとりあえず魚梁瀬の麓まで行ってみる。
すると、謀ったかのように上がる雨。
見たか、晴れ男パワー。
魚梁瀬の集落へは、この赤橋を渡って入ります。
森の駅。
下の馬路地区同様、こちらでもかつて木材運搬用として使われていた鉄道が、
観光列車として走っています。
...ただし日曜しか走りません。
魚梁瀬の麓は森林鉄道が走る丸山公園が唯一の見どころでしょうか。
象のような切り株。
「杉の家」でのんびりお食事。
「杉の家」の前には温泉施設もあります。
馬路温泉に比べると若干質素ですが。
馬路地区と同様、魚梁瀬地区にも木のガードレール。
腹ごしらえをして、いよいよ千本山へ。
道路のすぐそばにはいたる所から水が滝のように落ちてきます。
川そばの県道をひたすら登ってゆく。
ケヤキの広場。
登山口到着。登山マップ。
いざ出発!
入口すぐにある「橋の大杉」。
最初はこのような木の階段が続きます。
この最初の階段がけっこうキツイ。
この日は雨が降ってたこともあって足元が滑りやすく、
木を使いながらの登山でした。
この木の階段を登りきると、比較的坂は緩やかになり、
森も豊かな表情を見せはじめます。
象の足のような幹。
いい感じのネジレ。
Yの字に分岐する幹。
タコの足のような根元。
根元のトンネル。
登りはじめて50分ほどで中間地点である展望台へ到着。
展望台からの眺め。
最初は頂上まで行くつもりでしたが、
いかんせん、運動不足な上にあまりよくない足元。
潔く断念してここで引き返しました。
通常なら下山時間のほうが短いのだけど、
足元が悪いこともあって行きと同じく50分ほどかかりました。
いやあ、なかなか面白かった。
今度こそ、頂上まで登ろう。
また行く理由ができた、ということで結果オーライ。
この日は麓の宿に宿泊。
豪華な夕飯。
ついつい食べ過ぎちゃう。
翌日。
次の目的地へ向かって下山。
前回は工事中だった馬路温泉の外壁ができあがってました。
馬路村農協の新商品、「おーい、りょうま」。
すっきりして美味し。
去っていく者への心遣い。
この何気ない心遣いが「また来よう」と思わせる。
また来よう、馬路村。