昔から泳ぎが苦手だった。
だからプールにはあまり縁がない。
だけど東京辰巳国際水泳場は、
京葉線で新木場付近を通りかかるたびに気になっていた。
ウォーターフロントに浮かぶ奇抜な曲線ラインは、
どこかシドニーオペラハウスを彷彿とさせる。
夢の島で第五福竜丸を見た後、
運河を渡って辰巳エリアへ。
その後、これまた前から見たかったグッドデザイン受賞の
東雲キャナルコートへ。
辰巳の手前で、京葉線は運河を北上しいく。
なんと、スカイツリーが見える。
運河を越え、京葉線を越えると、見えてくる巨大な水泳場。
仙田満の設計で1993年竣工。
巨大で奇抜な造形は、あまりに近すぎると、その全貌が見えない。
スロープを下って、引きで眺めることでようやく全体が見えてくる。
ちなみにGoogleマップで真上から見るとこんな形。
巨大な扇状のシェル構造なんだね。
大きな大会の準備のため、中には入れず。
一般開放日もあるみたいなので、またそのときをねらって来てみよう。
さて、辰巳の森海浜公園を横断して...
三ツ目通りを横断して...
辰巳の都営アパート群を横断して...
ようやく東雲高層アパート群が見えてくる。
辰巳桜橋を渡って...
ようやく到着。
日本の団地にありがちなくすんだ鈍色という感じではなく、
黒くて、メタル系のソリッドな感じ。
そう、あえていうならミースのレイクショアドライブみたいな。
...行ったことないけど。
でも、どんなに洗練されていても、どんなに有名な建築家が手がけたとしても、
集合住宅に「建築」はないように僕には思える。
コルビジェや丹下健三の夢見た都市計画に理想の建築はあったのだろうか。
美しい夕焼けを拝みながら感傷に浸りつつ家路へ。
風が強かった分、花粉が飛んでたなあ。
目のかゆみ、くしゃみの連続に悩まされた。
この間まで大雪だったのが嘘みたいに春がもうそこまで近づいている。
梅はもう咲き頃みたいですね。