松山市太山寺町にある太山寺に行ってきました。
創建は飛鳥時代、開基は真野長者。
ある時、長者が商いで大阪に向かう途中、嵐に遭難。
そこで観音様に無事を祈願したところ、高浜の砂浜に無事流れ着く。
この報恩に、と一夜にしてこのお寺を築き上げた、という伝説が残っています。
鎌倉時代に創建された本堂は、桁行七間、梁間九間、屋根は入母屋造りの本瓦葺で
全国屈指の規模を誇り(県下最大)、国宝に指定されています。
ちなみに愛媛県ではこの太山寺本堂と石手寺仁王門、大宝寺本堂の3つが
国宝建造物に指定されています。
長い年月風雪に耐え抜いてきた屋根は独特の重みというか迫力を感じずにはいられない。
仁王門(二の門)。
本堂と同じく鎌倉時代の再建で入母屋造りの本瓦葺。
国重要文化財。
この手前にさらに一の門があるのですが、今回は車で通り過ぎるのみ。
(なにしろ一の門から本堂までは800mあるので^^;)
さらに350mほど登っていって...三の門手前。
なぜか鳥居もある。
観音様。
お大師さま。
ここを直角に折れて三の門(四天王門)へ。
四天王像(外側)
四天王像(内側)
摩尼車
これを1回まわせば、お経を一巻読んだのと同じ功徳が得られるそうです。
平成26年の御本尊御開帳を記念して設置されました。
百度石
鐘楼堂
鐘楼堂は江戸時代の再建、
梵鐘は室町時代の鋳造で元は別のお寺にあったものがいつの頃からか太山寺におさめられていたとか。
鐘を下から見上げる。
鐘楼堂の壁。
なぜか地獄絵図。
天井図。
国宝の本堂。
正面から。
正面向かって左側。
正面向かって右側。
左右で微妙に紋様が異なっているようです。
お大師さまとともに。
年月を重ねた瓦。
本堂の内部は非公開で普段は正面の扉は閉じられているのですが、
3年前の平成26年に50年ぶりに御本尊が公開されました。
この日は行事の準備でたまたま正面扉が開かれていて、
準備が終わってまさに扉を閉めようとする間際に訪れ、一歩中へ入ってお参りすることができました。
まあ御本尊の十一面観音様は拝めなかったのですが、なんか運を与えてもらった気がしました。
身代わり観音
元々奥の院に立っていた観音様で、
平成13年松山沖で起こった芸予大地震の際に震源地に向かって建っていたこの像が落下、
身代わりとなって不思議と被害が少なかったそうです。
現在は本堂裏側に置かれています。
聖徳太子堂
1971年再建。
坂村真民
「念ずれば花開く」
「鳥は飛ばねばならぬ。人は生きねばならぬ。」
【Information】オフィシャルサイト(四国八十八ヶ所霊場会)