ミウラート・ヴィレッジで開催中の伊東昭義展に行ってきました。
伊東昭義氏のことは全く知らなかったのですが、
テレビのCMで流れてるのを見て、
そう言えばかねてより訪れたいと思っていたミウラート、まだ行ってないなあ、と。
ミウラート・ヴィレッジ(三浦美術館)は三浦工業グループの創業者三浦保氏が1998年に設立。
三浦氏自身熱心な芸術家であり、茶陶をはじめとする陶芸において独自の境地を開拓し
「ミウラート」と呼ばれる独自の陶板画に到達しました。
美術館外壁及び中庭にはこの三浦氏の「ミウラート」を中心とした作品群が常設してあります。
美術館の設計は長谷川逸子氏。
地上に平行に置かれた二つの直方体の上にさらにもう一つの直方体を垂直に配した
独特のデザインはホキ美術館を彷彿とさせます(ホキほど曲線性はないですが)。
まずはじっくり美術館の外観を観察。
美術館敷地入り口。
2Fラウンジ下より展示棟を眺む。
中庭より美術館を眺む。
右側紺碧の建物が展示棟、左側の打放しコンクリートがアトリエになっています。
展示棟の鮮やかな紺碧の外壁。
ゲストルーム下はミウラートや他作家の彫刻作品などが展示してあります。
阿部誠一「見つめる女の子」
速水史朗「ながれのかたち Water Flow」
「空のかけら Pieces of the Sky」
三浦保氏と長谷川逸子氏との合作作品。
アトリエと隣接する体育館の間のスペース。
隣接体育館側の壁。
三浦保「赤と黒Ⅳ」
ネルソン・ドミンゲス「生命の光」
中庭には三浦保氏によるストーン・サークルが広がります。
逆さ台形状の赤いボックス。
アトリエの端っこには三浦氏の陶芸作品が控えめに展示されてます。
トイレの建物も独特の形状。
今回の企画展。
さて、中に入って。
伊東昭義氏は彫刻家として世界的に活躍する一方で、
海中の美の探求者となり、海中世界を芸術に昇華させ「美術写真」という新ジャンルを
確立させた世界初の作家だそうです。
その鮮やかな色彩は、蜷川実花のビビッドな色彩の花の写真とどこか似てるなと感じました。
館内は基本的に撮影禁止ですが、本展に限りスマートフォン等の携帯カメラで撮影可能。
企画展は撮影できて常設展は撮影禁止なんて、なんとも奇妙な感じ。
写真の写真を撮る、というのはなんとも違和感を感じるものですが、
その違和感を吹き飛ばすほどの色鮮やかさはやはり見事の一言。
この1枚だけ透過性のあるフィルムに印刷して後ろからバックライトを当てていました。
そのため画面がより明るく、色鮮やかさが一際際立つものとなっていました。
竜宮城への誘い。
人の手で描かれた絵画を見ているような光景。
残念ながら今回は2階ゲストルームには入ることはできませんでした。
この美術館が持つ空間の魅力を最大限活用するならば、
せめて2階は常時公開してほしいもの。
※本展は8/20にて終了しております。
次回は丸山晩霞展。
2階へ上がれるならば、行ってみたいかも。
【Information】オフィシャルサイト
アクセス:JR堀江駅より 徒歩約15分(タクシー約5分)
開館日:水曜日〜日曜日
開館時間:9:30〜17:00(入場は16:45まで)