熱海に思う

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[熱海城]


2009年4月。
クレマチスの丘に行った帰りに熱海に途中下車。

翌年2010年4月。
MOA美術館へ行くために再び熱海へ。


かつては観光地、温泉保養地としてにぎわった街も。
(にぎわった頃の熱海に来たことはないけれど)

時代の変遷とともに街はその姿を変えてゆく。


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ビンボー学生なのであらかじめ安く入れるところをネットで下調べ。
かんぽの宿がどうやら600円で入れるらしい。
ほかはどこも1,000円以上。

しかしバスで20分ほど移動しなきゃなんない。

熱海は海のそばの傾斜地にある町です。
だから坂が多い。
海の街であると同時に、山の街でもある。

最初はオーシャンビューで美しい景色を眺めながら走るバスも、
やがて狭くて険しい坂道へ。こんなとこバスが通るの?ってなかんじで。


かつての観光の名所も今は廃れてきている感じが否めませんでした。

建物も道路も古く、新しく開発される様子もない。
平日とはいえ、活気のない駅前。
まだ日も暮れないのにシャッターを下ろしている店も少なくない。
たぶん住人の高齢化も進んでいることだろう。

街に魅力はなくなり、都会が近いので、
若者はますますこの街から離れてゆく。

このままゆけば、間違いなく老人にも住みにくい街になる。
いや、すでになりかけている気がする。

こういう街が今や日本のあちこちに増えてきているのかもしれない。


熱海駅前の岩石?
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この横に足湯があるのだけど、
夕方4時で終わってしまうみたいで湯船は空でした。


バスロータリーは桜が満開間近でした。
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サンビーチ。
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かんぽの宿本館。
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...なかなか立派。


玄関の前の看板。
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最初は伊豆の踊子かな...と思ってたんだけど、
よく考えたら、伊豆の踊子の舞台は下田だし、
主人公が踊り子を足蹴にするシーンなんてなかったような気がするし...

...というわけでよくよく調べたら、
尾崎紅葉の「金色夜叉」という物語での1シーンみたいですね。

主人公・貫一と許嫁・お宮の別れの場面となったと言われる場所がサンビーチの「お宮の松」。
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本館ロビー。
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中も豪華。

しかし本館では風呂だけ入ることはできないらしい。

宿の人に別館まで送ってもらう。

別館は本館のさらに上へ。
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露天風呂からの眺め。
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絶景かな、絶景かな。


やはり温泉はイイ。

人込みは苦手だけどこんな名所が廃れていくのはやはり心許ないなあ。